ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第90回 陸上 短距離 佐々木真菜

2017年11月04日 放送

陸上・佐々木真菜。今年7月、世界パラ陸上・視覚障がい400mでアジア記録を更新し6位入賞。さらに200mでもアジア記録を更新し5位!パラ陸上界、注目の20歳。彼女のストロングポイントは、「ブレのないリズミカルな腕の振り」。スタートを切るや、瞬時にマックススピードに到達。そのスピードを作りだす腕の振りこそが、彼女のストロングポイント。
佐々木選手は福島県生まれ。病気のため、小さい頃から視力が弱かったという。小学校は健常者と一緒。5年生の時、陸上と出会い、中学からは盲学校に進学。入部した陸上部での専門は、800mと1500m。しかし、その練習環境は、ある出来事をきっかけに一変する。2011年3月11日 東日本大震災。体育館の中にあるランニングマシンなど、練習は屋内のみ、それでもジャパンパラ陸上、さらにアジアユースパラ選手権で日本記録を樹立。新記録を連発する佐々木選手でしたが、2014年、突然400mに転向。翌年、いきなり日本記録をマーク。彗星のごとく現れた佐々木選手は、東邦銀行陸上競技部に入部すると、2年間でアジア記録7回、日本記録を9回も更新した。
佐々木「走る練習の中で、自分で意識しながら、腰くらいの位置でしっかり腕を振って、トン・トン・トン・トン・トンというリズムで走っています」
腕を真っ直ぐに振ることで体がブレず、前に進むエネルギーを効率よく使えるようになったと言う。タイムは面白いように伸び、今年の6月には、障がいのクラスは違うものの、リオパラリンピックの銅メダリスト・辻沙絵選手にも競り勝った。しかし、世界と戦うためには、後半になると疲れから腕の振りがブレ、スピードが維持できない弱点を克服しなければならない。そして、スピード持久力UPとスピード強化のため、筋力トレーニングを取り入れ、世界との差を縮めようとしている。
佐々木「2020年、東京パラリンピックでは、55秒台を出してメダルを取りたい」
長く険しい道の果てに、輝くメダルがあると信じて、佐々木選手は走り続ける。

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