ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第86回 カヌー 瀬立モニカ

2017年10月07日 放送

日本カヌー界期待の新星、瀬立モニカ。16歳の時に初めて挑んだ日本選手権でいきなりの優勝。すぐに日本代表になると、初めての世界選手権では、決勝に進出し、9位と大健闘。そして、昨年のリオパラリンピックでは、8位入賞を果たした。瀬立選手の専門種目は、200mの直線水路でタイムを競うスプリントレース。パラリンピックではリオデジャネイロ大会から正式に採択された注目の競技。トップ選手になると1分を切り、持てる筋力をフルに活かし、全力で漕ぎ続ける実にハードな競技である。
瀬立選手の「ストロングポイント」は、“水をキャッチする柔らかなパドリング”。その秘密は、持って生まれた体の特徴と、幼い頃から培ってきたあるスポーツに隠されていた。彼女の動作解析を行った専門家が指摘するその秘密とは、『肩甲骨、肩甲骨帯周囲の柔らかさ』。さらに、ストロングポイントを生み出すもう一つの秘密が『3歳から始めた水泳』。小学生の頃は、強化選手に指定される程の実力だったいう。もっとも、得意なのはクロール。これにはカヌーとの共通点がある。
瀬立「水をとらえる感覚というのは、水泳の時と似ているので、水をかく時のキャッチの綺麗さは、海外の選手と比べて綺麗だと思います」。
2020年東京大会でメダルを獲得するため、現在、3つの課題に取り組んでいる。1つ目は、パドルの精度と正確性。2つ目は、漕ぐ距離を伸ばし多くの水を捉える。そして3つ目は筋力強化。厳しいトレーニングに明け暮れる瀬立選手。腕から肩にかけて、また一段とビルドアップした。
8月、チェコで行われた、パラカヌー・スプリント世界選手権大会。リオから1年、着実に力をつけ1分というタイムを目指すが、結果は8位、タイムは1分5秒と残念な結果となり、改めて世界との差を実感。そして、2020年東京でのメダル獲得に向け、新たな課題が浮き彫りになった。東京パラリンピックで輝くために、練習量を増やし、厳しいトレーニングを重ね、世界の壁を打ち破るため、ストロングポイントに磨きをかける。

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