ストロングポイント

東京パラリンピックからの新種目・パラバドミントンの若きエース、藤原大輔（23歳）の誰にも負けない武器は、「試合を支配するラリー」。どんな攻撃もことごとく返し、得意のラリーで勝負を決める。試合を支配するラリーこそ、藤原選手のストロングポイント。
ラリー中、相手のラケットの角度によって球筋を予測、藤原選手は相手がシャトルをとらえたと同時に動き出す。そして、体周りに速いシャトルを撃ち続けることで、相手は弱いレシーブしか出来なくなるように攻撃をコントロール。相手ラケットの傾きで球筋を読み、頭脳的な攻撃で得点を決める。これこそが「試合を支配するラリー」。
そして、左足の義足には、ある秘密があった。バドミントンの時の義足は、約10㎝短いため左足が宙に浮いてしまう。この10㎝センチ短いことが、藤原選手にとって重要。バドミントンでは、常に足が前後するため、義足が短いほうが前への対応がスムーズ、重心も低くなり、速く移動することができ、地面ギリギリのシャトルも拾いやすくなった。