ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第82回 アーチェリー 上山友裕

2017年09月09日 放送

アーチェリー、上山友裕。初出場のリオパラリンピックで7位入賞、国際大会でも優勝を果たした日本のエース。国内では圧倒的な強さを誇る上山の武器が、70メートルも離れた的を正確に射抜く安定性。そんな彼のストロングポイントは、矢を引く右手ではなく弓を支える左手にあった。上山は矢を放つ最後の一瞬で、左手をわずかに前に押し出す。この左手の押す力で矢の照準をぶらさず、正確に的を射抜く。
東京パラリンピックで金メダルを狙う上山に、大切な大会が迫っていた。全日本社会人選手権は、健常者が参加する国内トップの大会。そこに、パラアスリートとしてただ1人挑む。

上山 どちらかというとパラの試合にも出ている感覚。健常者の全国大会に積極的 に参加して、自分の力にしたいなと思っている。

上山選手の戦いがはじまった。決勝ラウンドを有利に進めるために、この予選で上位19位に入る必要があったが、序盤でまさかのミスショット。原因は、射った瞬間、左手が大きく上にぶれてしまった為。そして、構えてから3秒以内で射つ練習を重ねてきたが、5.6秒もかかっていた。その後も本来の力を出し切れず、ミスショットを連発。いつもなら軽くクリアしている600点にも届かない絶不調。結果は45人中、下位の33位。ここからは1対1のトーナメント。1回戦、まだ本調子ではない上山選手だったが、相手選手のミスに助けられ2回戦進出を決めた。2回戦を勝てば目標のベスト16。しかし、対戦相手は予選1位で、昨年の社会人選手権のチャンピオンの杉本選手。結果は、健常者のトップ選手を後一歩のとこまで追いつめたが敗退!

上山 負けるってやっぱり嫌ですね。全国社会人での経験をパラの世界でぶつけて東京の金という目標に繋げたいなと思っています。

『押す力でブレない左手』を磨き、目指すは東京での金メダル。支えてくれる家族のため。日本のエース・上山友裕の戦いは続く。

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