ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第74回 陸上 走幅跳 高田千明②

2017年07月15日 放送

視覚障がい走幅跳の日本記録保持者で、世界ランク4位の高田千明選手。ストロングポイントは「スピードに乗ったジャンプ」。
2020年・東京での金メダルを目指し、跳躍のスペシャリスト井村久美子コーチを招聘。今年の大一番、日本パラ陸上競技選手権大会で自身の持つ日本記録更新を狙う!果たして日々の練習の成果は?進化し続ける高田選手に密着。

東京都出身、先天性の病気で小さい頃から視力が弱かったという高田選手。しかし、幼い時分から走ることは大の得意、徒競走ではいつも1番。19歳で完全に視力を失うも、走ることへの情熱を失うことはなかった。
専門学校の先生から勧められ、20歳で本格的に陸上を始める。すぐさま面白いように記録が伸び、ジャパン・パラリンピックで優勝、去年のリオ・パラリンピックでは、視覚障がい 走幅跳 全盲クラスで自身の日本記録を更新する4m45をマークし、8位入賞を果たした。
私生活では、同じく競技者の裕士さんと2008年に結婚、8歳になる息子も彼女を応援している。国際大会での金メダル獲得は、家族の目標でもあるのだ。

視覚障がい走り幅跳びでは、手拍子と声で助走や跳躍のタイミングを知らせるガイド役「コーラー」がいる。高田選手はのコーラーは、コーチの大森盛一さん。10年ほど前、陸上クラブで出会って以来のタッグだ。そして、今年2月、来たる東京パラリンピックでの飛躍を目指し、大森さんに加えてもうひとりコーチを招聘した。北京オリンピック女子走り幅跳び日本代表、現役時代は「イケクミ」の愛称で親しまれた日本記録保持者・井村久美子さんだ。
全盲クラス走幅跳の日本記録保持者、高田選手のストロングポイントは、「スピードに乗ったジャンプ」。その力をより活かすため、井村コーチはスピードを殺さない新たな踏切のフォーム作りに着手した。そのためには、スタート姿勢や助走にも改善が必要となり、苦しいトレーニングが続いた。
6月に行われた日本パラ陸上競技選手権大会、積み重ねたトレーニングの成果が出た。まっすぐ助走できずファールが続くも、集中力を高めて跳び、4m47cmの日本新記録!リオパラリンピックで記録した4m45を2㎝上回る躍進を見せた。
次なる舞台は7月、イギリスで行われる世界選手権。今大会で見えた課題を修正し、再び日本記録の更新を狙う。

3年後の東京パラリンピックで金メダルをとるために…高田千明選手の挑戦から目が離せない。

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
BS日テレ