ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第73回 車椅子バスケットボール 藤井郁美②

2017年07月08日 放送

女子日本代表として出場した北京パラリンピックでは、個人の得点ランキングで3位に輝いた。世界屈指のポイントゲッター・藤井選手の誰にも負けない武器は「正確無比なアウトサイドシュート」。今年から女子選手も参加できる事になった日本選手権、ご主人の新悟選手とともに「宮城MAX」のメンバーとして出場する。男子選手に混じって戦い、輝きを見せることはできるのか…?チャレンジを続ける藤井選手に迫った。

小学3年生からバスケットボールを始めた藤井選手。しかし、中学3年の時、悪性の骨肉腫が発覚。人工関節となり、一度は競技活動を断念した。そんな彼女を救ったのが、高校時代に出会った車椅子バスケットボール。すぐさま頭角を表し、2006年、オランダで行われた世界選手権に初出場。日本代表の仲間入りを果たすと、2008年には、パラリンピック北京大会に出場し4位入賞。世界の並み居るプレイヤーの中で、得点ランキング3位という目覚ましい活躍を見せた。ところが、日本はその後、ロンドン、リオと2大会連続でパラリンピックの舞台から遠ざかってしまう。
世界との差を埋めるために―。彼女は自らの武器「正確無比なアウトサイドシュート」をさらに磨き上げる必要があった。

車椅子バスケットボールは、障がいの度合いに応じて各選手に持ち点があり、コートに立つ5人の選手の持ち点合計が14点以下になるようチームを組むのがルール。程度が最も重いのが1.0、程度が軽くなるほど持ち点が高くなる。藤井選手の持ち点は4.0。3.0以上の選手は「ハイポインター」と呼ばれ、その多くは体格の大きさと高さとを生かしてゴール下エリアで得点を稼ぐ。しかし、身長159センチと小柄な藤井選手はゴール下での得点は困難。そこで、ディフェンスが密集しないアウトサイドからのシュートを武器にしようと決意。さらに、体格差を克服するために、相手にディフェンスする間を与えないクイックモーションでシュートする。相手の対応が間に合わず、ゴール率がグンとアップする。こうした努力と磨き上げた技で、藤井選手のストロングポイント「正確無比なアウトサイドシュート」が生まれた。

男子日本代表でもある夫・藤井新悟選手とともに所属する「宮城MAX」は、日本選手権8連覇中の常勝チーム。史上初の9連覇に向けて順当に進んだ決勝、対戦相手は、日本代表・香西選手を擁する「ノーエクスキューズ」。今回から男女混合で試合ができることになり、初めて男子の壁を経験する藤井選手、厳しいマークに合いながらも13得点をマークし、勝利に貢献する。そして大接戦を制し、宮城MAXは見事優勝!
今回の日本選手権の経験から、シュートに対する強いプレッシャーにどう対応するかなど、新たな課題も見えてきたという藤井選手。
「正確無比なアウトサイドシュート」を武器に、2020年、東京パラリンピックへ―。藤井選手の挑戦は続く。

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