ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第57回 陸上 短距離 笠松大聖

2017年03月18日 放送

東京パラリンピックを目指す18歳の新星、笠松大聖選手。陸上競技を始めてわずか1年。100mの自己ベストを1秒以上更新し、日本記録まであと0秒63に迫っている。そんな彼のストロングポイント“爆発的な加速力”とは?3年後の金メダルを夢見る若きアスリートを追った。

1998年、埼玉県生まれ。幼い頃から身体を動かすことが大好きで、小学1年から中学3年までは野球に打ち込み、高校ではラグビー部で活躍を見せていた笠松選手。しかし、高校1年の秋。自転車で通学途中、踏切で事故にあい左足の膝から下を失う。事故から数ヶ月は辛い現実を受け入れられなかったが、現実を認めた途端「何のスポーツやろうかな」というポジティブな思いがわき起こったという。
事故から一年後に参加したパラリンピック選手発掘のトライアウトでは、抜群の運動能力とポテンシャルとで周囲の目を引き、様々な競技の勧誘を受ける。そんな笠松選手が最終的に選んだのは、陸上だった。板バネをつけた競技用義足との出会いで、一気に運動能力が高く進化するような感覚を知り、「板バネを履いて、パラリンピックに出たい!」という夢がわきおこった。

そうして転入した日本体育大学の併設高校では、持ち前の明るさですぐに人気者に。日本体育大学を拠点とするトレーニング環境では良い指導者にもめぐり合えた。
脚力や身体のバランス、接地タイミングなどを強化する「助走なしの五段跳び」や、下半身の強化と足裏の接地時間をより短くするために行う、過酷な砂浜トレーニング…。多彩で効果的なトレーニングに励み、さらに冷静かつ客観的な自己分析で日々進化している。

笠松選手は、レース中盤で一気にギアチェンジしトップスピードに乗る。この「爆発的な加速力」こそ、彼のストロングポイントだ。
実は義足をつけて走るのは難しいとされるのだが、笠松選手は初めて履いた時から本格的に走れたという。幼い頃から野球やラグビーで培った筋力と体幹が、すぐれたボディーコントロールと爆発的な加速力とにつながっているのだ。

夢へまっすぐ突き進む、18歳。日々の鍛錬が着実に力となり、自信につながっている。パラ陸上界のニューヒーロー・笠松大聖選手の目標、それは、目前に迫った100mの日本記録更新だ。そして、2020年、東京パラリンピックでの金メダル!

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