ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第53回 柔道 藤本聰

2017年02月18日 放送

アトランタ、シドニー、アテネと3大会連続で金メダルを獲得、昨年のリオデジャネイロパラリンピックでは銅メダルを獲得した柔道・藤本聰選手。41歳となる今も現役を続行している。2020年の東京パラリンピックを目指して、日々進化を続ける藤本選手のストロングポイントに迫った。

生まれつき弱視の藤本聰選手。その柔道人生の始まりは5歳の時、両親の勧めがきっかけだった。天性の柔道センスはすぐさま開花し、高校は盲学校ではなく、柔道の強豪・徳島商業高校に進学する。そして、21歳、パラリンピックで初の金メダルを獲得。その後も世界の頂点に立ち続けている。現在は指導者として地元の盲学校と母校・徳島商業高校で後進の育成にも努めている。

そんな藤本選手のストロングポイントは、「相手を圧倒するタフネス」。その秘密は5年以上に渡って続けてきたハードなトレーニングにある。骨盤周りの徹底的に筋肉を鍛え、背骨が安定すると、体の軸がぶれずスタミナも続くのだという。筋トレに加え、片足スクワットや、時には、体重130キロものラガーマンとラグビーのスクラムを組む…。今では体重が2倍以上ある相手とも力いっぱい押し合いができるまでに。
藤元選手は、2011年、練習中に右手首のじん帯断裂のアクシデントに見舞われた。3度もの手術を受けるも回復の兆しが見えず焦りが募る中、行きついたのが徹底した体幹トレーニングとユニークな練習方法だったのだ。

誰にも負けないパワーとスタミナを手に入れ、さらに新たな柔道スタイルをつくるべく取り組んできたのが、ブラジリアン柔術だ。「今の自分にベストな戦法―それは、手首に負担のかからない寝技」。そう見極め、寝技に特化した格闘技であるブラジリアン柔術をトレーニングに取り入れてきた。そうして出場した8年ぶりのパラリンピック、リオでは見事に銅メダル!
現実と向き合い、残された可能性を追求する41歳の藤本選手。彼がいま見据えているのは、2020年東京パラリンピック。自身の集大成として東京パラを捉え、4つ目の金メダルを目指す。

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