ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第49回 シッティングバレーボール 西家道代

2017年01月21日 放送

目まぐるしくコートを行き交うボール。スピード感あふれる試合展開から目が離せない競技、シッティングバレー。
女子日本代表の主将を務める西家道代選手は現在49歳。年齢を感じさせないパワフルなレシーブはまさに世界レベル。西家選手が生み出すレシーブ力の秘密を検証。また、西家選手がシッティングバレーと出会って乗り越えることが出来た過去の大きな困難とは…?日本女子を引っ張る西家道代の熱い思いと魅力とに迫った。

コートが小さくネットが低いシッティングバレーは、ボールの滞空時間が短く、普通のバレーよりスリリングな展開が魅力だ。そして、国内の大会に限っては、健常者と障がい者が一緒に参加できる珍しい競技でもある。シッティングバレーの競技人口の実に7割が健常者のプレーヤーが占めるのだ。

シッティングバレー女子日本代表の主将を務める西家選手は、数センチの攻防が勝負を分けるスピーディな試合において「360度どこでも拾える」というレシーブ力を誇る。それを支えるストロングポイントは、磨き上げられた驚異の柔軟性だ。
一日も欠かさず取り組んできたストレッチで、無理な体勢からでも拾える広い守備範囲、そして、股関節や足首の柔軟性を鍛えることで、独特の構えを可能にした。足裏をベタッと床に着け軸足を自分の体に引き寄せ、足裏全体で踏切り足をいっぱいに伸ばし、より遠くのボールをレシーブ出来るのだ。
海外のトップ選手の足の動きを研究し、試行錯誤の末に独自の構えを確立した。
世界で勝つ!シッティングバレーに人生を捧げてきた西家選手には、一体どんな想いが…?実はそこには、今の彼女の明るさからは想像できない過去が。

アタックナンバーワンに憧れ、バレーを始めたのは小学6年生のとき。すぐに夢中になり、バレーは生き甲斐に。しかし、2003年、バレーの試合中に思いもよらぬ事故が起きる。左ひざじん帯を断裂、歩けないまま5年半もの入院生活となってしまう。
先が全く見えない状況に希望を失い、生きる事すら嫌になったという。「もう二度とバレーができない…」そんなどん底で出会ったのがシッティングバレーだった。見た瞬間に魅了され、5年半ぶりにコートへ向かう。そこで待っていたのは、かつてのチームメイトたち…。やがて彼らは西家選手と一緒にプレーするために、なんとチームごとシッティングバレーに転向する。
そのクラブチーム「soul」は、全国からクラブチームが集まる日本選手権に向け日々練習を重ねている。西家選手と仲間達の戦いが始まったばかりだ。

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
BS日テレ