ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第41回 ボッチャ 廣瀬隆喜

2016年11月26日 放送

リオパラリンピックで銀メダル獲得!話題となった「ボッチャ」。そのメダル獲得の立役者が、廣瀬隆喜選手だ。脳性麻痺という障害を持ちながら、その精巧なストロークと頭脳とで日本チームを牽引するエース。
番組では、廣瀬選手の投げるパワフルなストロークの秘密と、正確なボール押し出し技術を検証。さらにリオでカギとなった一戦に注目する。メダルを決めた見事な戦略とは?

廣瀬選手は先天性の脳性麻痺が原因で身体の体幹部に麻痺があり、幼い頃から車いすの生活。しかしスポーツが大好きで何にでもチャレンジする少年だったという。中学生の頃はビームライフル(射撃)を、高校では(車いす)陸上…と、ボッチャに必要な集中力や腕の筋肉を鍛え上げてきた。

ボッチャは、重度の障がいを持つ人でも楽しめるよう考案された、パラスポーツならではの競技。投球フォームは自由で、上からボールを投げても、足で蹴ってもよし。障がいの程度によって、道具を使うことも許されている。縦12.5メートル、横6メートルの長方形のコートにジャックボールと呼ばれる白い的球を投げ込み、この白球に自分の球をいかに近づけるかが勝負。持ち球は6つ。投げ終わった時点で、白球に近い球の数を競うのだ。

4年前のロンドン、ボッチャ日本チームは団体7位に終わった。日本は得点を狙う戦略には長けていたが、それを実現させる技術が伴っていなかったのだ。今回のリオでは見事、銀メダルの大躍進!メダルを獲得できたのは、冷静な分析と技術の向上があったからこそ。
そしてリオで雪辱を果たす原動力となったのが、廣瀬選手のストロングポイント「腕の力を伝えるパワーストローク」だ。力強い球と絶妙なコントロールとで、相手のボールを正確に押し出し、戦局を一気に変化させる。
もうひとつ、リオのために身に着けた新たな武器が、ずばり、魔球!空中から得点を狙う、必殺ロビングボールだ。白い的球をこするように上空からボールを落としてピタッと止め、一撃で状況を変える…そんな離れ業をやってのけ、リオパラで世界を沸かせたのだ。
決勝では惜しくもタイに敗れたが、日本を銀メダルへと導いたボッチャ界のエース、廣瀬隆喜選手はまだまだ進化する。そして、日本チームの戦略と技術がより向上すれば、表彰台のてっぺんは決して夢ではない。届かなかった金メダル。4年後の東京では、きっとその胸に!

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