ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第39回 ウィルチェアーラグビー 池崎 大輔③

2016年11月12日 放送

リオパラリンピックでウィルチェアーラグビー日本代表は銅メダルを獲得、歴史を塗り替えた。その立役者は絶対的エース池崎大輔。ストロングポイント「瞬発力を生かしたターン」が最大の武器。しかし、大会前に骨折するアクシデントに見舞われ、不安を抱えたままリオを迎える。池崎選手が見た、リオ銅メダルまでの軌跡、そして、地元・北海道での日々を追う。

別名「マーダーボール」殺人競技とも呼ばれる、激しいタックルの応酬で戦われるウィルチェアーラグビー。一般的なラグビーとの違いは前方へのパスが可能なこと。ボールを持ってゴールラインを超えると1点。1ピリオド8分、合計4ピリオドで争われる。

前回のロンドンパラリンピック、日本代表はメダルまであと一歩の4位に終わった。
これまでの日本代表チームは、池選手得意のロングパスをスピードのある池崎選手がゴールに繋げるのが典型的な得点パターンだった。しかし、世界の強豪国からマークされる存在となった今、その戦法だけでは勝ち抜けない…。リオでは初のメダル獲得を目指し、正確なパスワークで相手を翻弄し、ゴールを決める、新たな戦い方で臨んだ。

リオを目前に控え、池崎選手は世界の強豪と渡り合うべく、高地に相当する酸素濃度環境でランニングを行い、持久力向上のトレーニングに励んできた。ところが、本番まであと2か月を切った7月中旬、悲劇が…。代表合宿での練習中、他の選手のラグ車に接触し手首にある舟状骨を骨折してしまう。

リオ開幕。予選リーグの相手は、スウェーデン、フランス、そして、直近の世界ランキング1位・アメリカ。
初戦、世界ランク6位のスウェーデンを撃破。池崎選手は骨折の影響を微塵も感じさせないプレーを見せた。続くフランスにも快勝し、決勝トーナメント進出を決めた。そして、予選1位通過をかけて迎えた、世界ランク1位のアメリカ戦。試合は、常にアメリカがリードし、日本が追いつく…という展開。
池崎選手の強烈なタックルで流れが変わった試合終了間際、さらに池崎選手の得点で日本が勝ち越す。しかし、すかさずアメリカがカウンター攻撃、残り時間0.9秒で同点ゴールを決められ、第4ピリオドが終了する。勝敗を決する緊迫の延長戦、池崎選手はまさかのキャッチミス…日本は1点差で敗れてしまった。
予選リーグ2位で進んだ決勝トーナメント。準決勝でオーストラリアに敗れ金メダルの夢はついえるも、悲願のメダルをかけた3位決定戦に臨む。対戦相手は、ウィルチェアーラグビー発祥の国・カナダ。池崎選手は、ストロングポイント「瞬発力を生かしたターン」で魅せる。若山選手、池選手、今井選手らの連携も光り、全員が絡んで得点を決めるスーパープレーが連続。課題だったパスワークも見事に決まり、鮮やかに勝利した!4年越しの悲願だったメダルをついに獲得、日本のウィルチェアーラグビー界に大きな足跡を刻んだ。

池崎選手の次なる目標は、2020年、東京パラリンピックで金メダル獲得。世界一を目指しての挑戦はこれからも続く。

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