ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第38回 パラサイクリング 鹿沼由理恵③

2016年11月05日 放送

リオパラリンピックでの銀メダルを獲得した鹿沼由理恵選手。
競輪選手、田中まい選手との息のあったコンビネーションと鹿沼選手のストロングポイント「最後まで衰えないスピード」で挑んだリオパラリンピック。その激闘の模様を振り返るとともに、次のステップを踏み出す鹿沼選手の姿を追った。

9月7日。リオ2016パラリンピック競技大会、開幕。
視覚障害者である鹿沼由理恵選手が出場するのは、2人乗り自転車で速さを競う種目、タンデム。前に「パイロット」と呼ばれる健常者、後ろには「ストーカー」と呼ばれる視覚障害者が乗り、息を合わせて自転車を走らせる。時速は実に50キロにも及ぶ。鹿沼選手のパートナーは、競輪選手としても活躍する26歳の田中まい選手。ペアを組んで2年、お互いを高め合う息のあったコンビネーションで、世界ランキング2位まで登りつめた。

もともとクロスカントリーの選手だった鹿沼選手。バンクーバーパラリンピックでは5位に入賞するほどの実力で、そのとき培った「効率よく足に力を伝える」技術が自転車の漕ぎ方に活かされているという。彼女のストロングポイント「最後まで衰えないスピード」を支えていたのは、クロスカントリーで培った体力とテクニックだった。

リオパラリンピック4日目。鹿沼選手が出場するのは、3000メートルパシュート。絶対王者ニュージーランドと高い実力のイギリス、この2カ国のチームを破らない限りメダルには届かない。ところが、本来の粘り強さに欠け、タイムが伸びず、メダルどころかまさかの予選敗退。その悔しさをバネに迎えた4日後、30キロロードタイムトライアルへ、メダル獲得の夢をかけて臨んだ。走行距離が長い、屋外での持久戦。スタミナとペース配分が勝負を分ける。
泣いても笑ってもこれがリオパラ最後のレース。田中選手と鹿沼選手、お互いを信じてペダルを漕ぐ。-結果は、39分32秒92!見事な記録でフィニッシュ、「最後まで衰えないスピード」を武器に銀メダルを獲得した。

様々な苦難を乗り越えてやっと掴んだ栄光の銀メダル、しかし、鹿沼選手はもう次の目標を見据えているー。

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