ストロングポイント

初出場のロンドンパラリンピックで金メダルを獲得した正木選手。大学4年までは健常者の柔道で汗を流してきたが、その後生まれつきの弱視が悪化し、視覚障害者柔道の道に転向した。そんな彼のストロングポイントは、190cm150kgという「体格を生かしたパワフル柔道」。しかし、ライバルたちの出現で頂点から遠ざかる日々…。多くのプレッシャーを背に、リオでの連覇へ突き進む正木選手の戦いの日々を追った。

数々のオリンピックメダリストを輩出した超名門、天理大学柔道部・篠原信一監督の下で柔道に励んできた正木選手。大学4年の時に視力が急激に低下し、視覚障害者柔道の道を選択した。その転向から1年目の世界大会でオール一本勝ちで優勝、続いてロンドンパラリンピックで金メダル獲得と驚くべき飛躍を見せた。

100キロ超級は体重の上限がないため、体の大きさがそのまま武器となる。平成の大横綱・白鵬関と比べても引けを取らない体格と培ってきた技術とで、世界の猛者から徹底マークされる存在となった正木選手。ロンドンパラリンピック以降この４年間、国際大会での優勝から遠ざかっている。

今年2月から、専属トレーナーの指導でウエートトレーニングを行い、お腹・尻の筋力を強化。そして、徹底した食事管理とで、ベストパフォーマンスを発揮すべく体を作り上げてきた。体格をいかした「パワフル柔道」にさらなる磨きをかけ、その真価を発揮するリオの舞台へ向かう。

日本視覚障害者柔道連盟

http://judob.or.jp/