ストロングポイント

パラリンピックシングルスで北京、ロンドンの2大会連続で金メダルを獲得、昨年までに最高峰のグランドスラム大会39勝…と、数々の偉業を成し遂げてきた車いすテニスの国枝慎吾選手。リオパラリンピックを5ヶ月後に控えた時期に決断した右ひじの手術。そして、術後わずか1ヶ月で戦線復帰。しかし、復帰後も気持ちとは裏腹に思い通りにいかないプレー。それでも、絶対にぶれない3連覇への目標。かつて無い逆境に立ち向かう国枝選手の挑戦に迫った。

車いすテニスの最高峰・グランドスラムで39勝、シングルスの連勝記録106、など数々の記録と称号を手にした、車いすテニス界の絶対王者・国枝慎吾選手。彼にとって2016年の一番の目標は、リオパラリンピック。ここまで北京、ロンドンとシングルスで連覇を果たし、今回のリオで前人未到の3連覇に挑む。

そんな国枝が今年の4月、右ひじのクリーニング手術を決断した。パラリンピック本番まで5ヶ月に迫ったこの時期の判断に周囲も驚きを隠せない。さらに、手術後わずか1ヶ月での実戦復帰。その舞台は、車いすテニス団体世界一を決める世界国別選手権。日本・有明に世界のトップ選手が集まった本大会で、国枝はどんなプレーを見せるのか？注目の大会に密着した。

かつてない逆風に立ち向かう国枝慎吾が、世界国別選手権で得た復活への足がかりとは―。国枝慎吾がパラリンピック3連覇への新たなスタートを切る。