ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第176回 車いすテニス 眞田卓③

2019年7月21日 放送

車いすテニス、眞田 卓。
トップ選手の中では小柄な眞田だが、世界で戦うための大きな武器がある。

「相手を圧倒する パワーストローク」

力強いストロークで相手の攻撃を封じ、ゲームを支配。
現在、世界ランク9位の眞田には常に先を行く大きな存在が…
3年前のリオパラリンピック、メダルを目前に国枝を崩せず敗れた過去がある。
国枝を越えるため磨いた新たな武器。進化を遂げた眞田卓、その戦いを追った。

今年で35回目を迎えた、ジャパンオープン。世界のトップ選手が集結する国内最高峰の大会。
その大会にはもちろん、眞田選手も出場している。
現在、世界ランキング9位。さらに上位へ食い込むために1年程前から本格的な筋力トレーニングを取り入れてきたんだそう。
パワーアップした眞田選手はこの大会に特別な思いで臨んでいた。
目標は決勝で世界ランキング1位の国枝慎吾選手を破り、優勝すること。
去年のジャパンオープンでは1セットも奪えず完敗。
力の差を見せつけられた。

リベンジを誓った今大会。
2回戦では世界ランキング10位のマイケル・シェファーズ選手と対戦し、ストレートで勝利。国枝選手との再戦に向け、まずはベスト8(エイト)進出。
海外選手のリーチの長さに対抗するため眞田選手が磨きあげてきたのが、 『相手を圧倒するパワーストローク』。

眞田「相手に時間をつくらせない。速い展開で早くウィナーをとると。自分のストロークが強いというのは世界でトップクラスだという、自信はある」

車いすテニスのトップ選手でも130キロ出れば速いといわれていますが、眞田選手はなんと151.5キロ。
小柄な眞田選手がここまで速いパワーストロークを打てるポイントはどこにあるのか?

眞田「意識的にはコンパクトなスイングっていうんですかね。速いスイングを体で回していく」

そのために欠かせないのが、独自のトレーニング。
眞田選手はマシンを使わずボールを使ったトレーニングを始めた。

眞田「運動連鎖で強いボールを打つ。安定したボールを打つ。筋力を鍛えるというトレーニングよりかその筋力を上手く使うというトレーニング」

体全体を使い、運動連鎖を意識したトレーニング。
強いショットを打つためには、腕だけでなく全身の力をラケットに伝えることが必要。眞田選手は、下半身から順に腰、腹部、胸、肩、腕、そしてラケットと、力を大きくしながら回転している。

ジャパンオープン、準々決勝。
眞田選手の前に強敵が立ちはだかる。
世界ランキング3位。フランスのステファン・ウデ選手。
リオパラリンピック・ダブルスの金メダリスト。

眞田選手は進化したパワーストロークとチェアワークを武器に第1セット、第2セット共にタイブレークに持ち込むも、敗退。

眞田「今日の負けは大分悔しいですけど、このパワーストロークをもっともっと磨いて次につなげたいと思います」

国枝選手との対戦は叶わなかったが、眞田選手の進化を確信した。

眞田「上位の一桁台のランキングの選手と戦っていく中で結構ビッグマッチが多いので、競る試合が多いので、手応えはあります。すべては東京(パラリンピック)に向けてなので」

東京での目標は?

眞田「東京ではメダルを獲得したいと思っています」

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
BS日テレ