ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第16回 車椅子バスケット 鳥海連志

2016年06月04日 放送

昨年10月、リオパラリンピックの最終予選を兼ねたアジア・オセアニア選手権で宿敵・韓国を破り、リオへの出場権を獲得した車椅子バスケットボール日本代表。その中、現役高校生で代表に選ばれた鳥海連志選手。
鳥海選手のストロングポイントは「相手を翻弄するスピード」。その爆発的な初速のスピードでコート内を駆け巡り、攻守において相手選手を翻弄する。そんなスーパー高校生・鳥海選手の全日本選手権を控えた長崎でのトレーニングに密着。その強さの秘密を紐解く。

昨年16歳で日本代表に選出された車椅子バスケットボール界の新星・鳥海連志選手。長崎県で高校生活を送りながらリオを目指す、普段はちょっとシャイな17歳…だが、コートに入れば表情は一変!一瞬で相手を置き去りにしてコート内を縦横無尽に動き回り、攻守に貢献する頼もしいオールラウンダーになる。「相手を翻弄するスピード」それが鳥海選手のストロングポイントだ。
車椅子バスケのルールが一般の競技と大きく違うのは「持ち点」のルールがあることだ。各選手に持ち点がつけられ、障がいが軽いほど高い点数になる。鳥海選手は上半身は自在に動かせるものの、先天性の障がいで両足はひざ下からの欠損、さらに両手指が欠損のため、2.0のクラスに属する。コート内5人の持ち点は14点以内がルール、持ち点の低い選手の活躍がカギを握ることになるが、鳥海選手は腰をうまく使って深い前傾姿勢で車椅子を漕ぐため、進む距離が伸び、卓越したスピードが生まれる。さらに群を抜くのが初速の速さ。先天性の障がいを持つ鳥海選手にとって車椅子はもはや自分の足。どう扱えば早く動くのか…本能的な感覚が備わっているのだという。でもそれだけではない。何度も何度も繰り返し行っていたのはボールを使わない基礎練習。車椅子を自分の体のように動かすことで最大の武器であるスピードを手に入れたのだ。
日本車椅子バスケットボール選手権大会前日、鳥海選手が所属するチーム「佐世保WBC」の試合で目にしたのは、不利な試合展開の流れを変えた鳥海選手のスピードとそれを生かしたディフェンスの場面。一歩及ばす敗退となったが、「この大会で自分の持ち味のスピードが攻守に於いて通用することに確かな自信を得た」と鳥海選手は語った。
今や日本代表チームに欠かせない存在となった17歳の鳥海選手が日本車椅子バスケの未来を背負って挑むリオの大舞台。必ずまたそこで、新たな自信をつかみとるはずだ。

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