ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第11回 陸上 短距離 辻 沙絵

2016年04月30日 放送

競技を始めてわずか二カ月で日本記録を更新…。日本パラ陸上界に燦然と現れたリオパラリンピックのメダル候補、辻沙絵選手。ほんの一年前までは、今の毎日を想像できなかったほど、陸上とはまったく縁のなかった辻選手。彼女を突き動かしたものは、いったい何だったのか?夢を追う21歳のその軌跡を追う。

陸上競技を始めてわずか2ヶ月で100Mと200Mの日本記録を更新。一躍リオパラリンピックのメダル候補に躍り出た辻沙絵選手。彼女は日本体育大学陸上部に籍を置く現役の大学生だ。本格的に陸上競技を始めたのは昨年の3月。そして5月にいきなり2つの日本記録をたたき出し、その後も自身の記録を次々に更新してパラ陸上界を驚かせている。生まれた時から右腕の肘から先がない辻選手だが、「できないことをあきらめるのではなく、できることを見つけ、増やしていく」そう教えられて育ったと言い、その言葉通りの不屈の精神で、高校は親元を離れ、単身でハンドボールの強豪校へ進学、インターハイ出場も果たした。日体大へも一般のスポーツ推薦で入学。だが、昨年3月に発足した「パラアスリート発掘プロジェクト」が彼女をパラ陸上の道へと導いた。綿密な適性検査でわかったのは、「リバウンドジャンプ」という瞬発力、身体のバネを発揮する能力の高さだった。この能力を生かせる陸上競技でパラリンピックを目指すことを大学側に打診され、辻選手の陸上競技人生がスタートしたのだ。実はその時、ハンドボールかパラスポーツの陸上か、どちらを選ぶのか…。転身には大きな葛藤があったという。そんな葛藤を払拭できたのは昨年10月。世界選手権で6位に入賞したものの、表彰台を逃した。「世界を相手に表彰台に立ちたい」という新たな目標が生まれた日だった。
辻選手のストロングポイントは「瞬発力」。でもハンドボールと陸上では走り方の基本が違う。フォームの修正、筋力と体幹の強化、ハードな加圧トレーニングにも自分をとことん追い込んでいく。辻選手の才能と資質はこうして開花していったのだ。
周囲も口を揃えるほどの〝努力の人〟は今も進化を続け、今年3月の国際大会後には持ち前の持久力も加わり、400Mで好記録をマーク。ついに世界ランキング2位に浮上した。ハンドボールで培った瞬発力。そのストロングポイントを生かした抜群のダッシュを武器にリオパラリンピックの舞台で夢のメダルを狙う。

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