ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第104回 水泳 池愛里

2018年02月10日 放送

178cm規格外の長身スイマー、水泳・池愛里選手。
2016年リオパラリンピックでは日本人最多の7種目に出場するも個人種目全て予選落ち。世界との差を埋めるべく去年、名門・日本体育大学に進学すると次々と自己ベストを更新。
そこには進化した肉体と五輪選手を上回る驚異の能力があった!
日々、進化し続ける池選手に密着!

パラ水泳界を席巻する、輝く笑顔の池選手。
14歳のときに彗星の如く現れ、当時のアジア記録を次々と塗り替えた。
17歳で迎えたリオパラリンピック。肌で感じた世界トップ選手との差を埋める為、北京オリンピック銅メダリスト中村礼子選手をはじめ、数々のオリンピック選手を輩出した名門・日本体育大学水泳部へ。

冬のシーズンは、室内25mプールで、オリンピック選手と同じ練習メニューをこなす。泳ぐ距離は、午前中の練習だけで6,200m。必死に食らいついてきたこの一年。成果は確実に現れた。筋力強化によって水をとらえる力が増した事で、大会に出場する度に自己ベストを更新し続けている。一年前の入学当初、20回だった25mあたりのストローク数が現在15回に減り、タイムも5秒縮まった。「1かき」ごとの推進力がアップした事が、この一年の目まぐるしい記録更新につながった。小学3年生のとき、小児がんを発症し摘出手術の後遺症で左足首にマヒがあり、強いキックで泳ぐことが難しい池選手。そんな彼女のストロングポイント。「身体の大きさを生かした泳ぎ」。ストロークの伸びと上半身のダイナミックな泳ぎが自己ベスト更新に大きくつながっている。

さらに、フィジカルだけでなく、メンタルでも驚異的なデータが。
脳波の動きによる、メンタルの能力検査では・・・。脳波の4項目中、集中度、緊張度、不安度の3項目で最高評価の「優」。集中度は、試合中のレース展開を冷静に判断し、ここぞという場面で力を発揮する能力。緊張度と不安度は、試合中に浮かぶ様々な雑念を取り除き、どれだけリラックスして試合運びが出来るか、その能力を表す。精神面の強さをこれらのテストで自覚できるようになり、レースでも発揮できるようになった。

学業と水泳の両立。その先に必ずある、東京パラリンピック。
池選手の挑戦は続く。

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