ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第103回 車いすフェンシング 櫻井杏理②

2018年02月03日 放送

昨年のワールドカップ銀メダリスト、車いすフェンシング・櫻井杏理選手。世界と戦うために磨きをかけている「アームを仕留めるクーペ」を武器に、東京でメダルを狙う櫻井選手だったが、突然選手生命を脅かすアクシデントに襲われ3ヶ月の闘病生活に…。そして、挑んだ復帰後の日本選手権。ブランクを乗り越え、復活を果たせたのか!その戦いに密着!

1988年京都市に生まれた櫻井選手。小さい頃から活発で、高校では陸上部で活躍。
しかし、ハタチのとき…陸上で患った椎間板ヘルニアの手術で下半身不随の後遺症を負う。そして、手術から3年後に出会ったのが、車いすフェンシング。2014年に競技を始めてから着実に力を付けている。

2年後の東京パラリンピックでメダルを掴む為、彼女には、世界で勝つための武器がある。それは『アームを仕留めるクーペ』。まず相手の剣を弾き、その流れで素早く突く、防御と攻撃が一体となったワザ。手首の強いスナップをいかして相手の腕に剣先を刺す。リーチの長い外国人選手を相手に、距離の近い腕を狙ってポイントを奪う。まさに世界と戦うための武器。昨年2月に行われた、ハンガリーでのワールドカップ。フェンシングを始めて3年。ついに銀メダルを獲得。日本女子18年振りのメダル獲得という快挙を成し遂げる。まさに日本女子待望の、世界を狙える逸材。

優勝候補として臨んだ、昨年10月の日本選手権。国際親善試合も兼ねた1年に1度の大舞台。しかし、彼女は大会3カ月前に選手生命を脅かす危機に襲われる。脊髄に埋め込まれた治療器具のバッテリー交換手術をした際に、その傷口から感染症を発症。脳にも影響が出る可能性があり、絶対安静。3カ月間、病院のベッドで過ごすことになる。退院したのは大会の2週間前。コーチや主治医とともに大会直前まで身体の状態を見極め出場を決めた。復活を期した櫻井選手の戦いが、始まる。

予選は全勝。しかし、3カ月間の入院で筋力、そして実戦感覚が衰えた。残された武器は、強いメンタルが生む集中力。いざ、決勝トーナメントへ。体格が一回り大きい男子選手を相手にポイントを重ねていき決勝トーナメント初戦突破。準決勝の相手は、男子の強豪・藤田選手。『アームを仕留めるクーペ』で決勝進出を狙うも、接戦の末、準決勝で敗退。今大会の結果は3位に終わる・・・。試練を乗り越えるメンタルの強さも、櫻井選手の大きな武器。すべては、東京で勝つために。必ずやストロングポイントを取り戻し、進化した姿を見せてくれるはずだ。

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