ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第102回 水泳 中村智太郎

2018年01月27日 放送

水泳、中村智太郎、33歳。アテネパラリンピックで銅メダル、ロンドンパラリンピックで銀メダルを獲得した世界屈指のスイマー。生まれた時から両腕がない中村選手。泳ぎの原動力は両足のみ。持てる全ての力をフルに生かし、世界のトップスイマーと戦い続けてきた。そんな彼の誰にも負けない武器が『距離を稼ぐストローク』。両足から繰り出される強烈なキック。そこから生み出される推進力こそが、中村選手のストロングポイント。家族の協力にも支えられながら、狙うは5度目のパラリンピックの舞台。
中村「もう一回あの表彰台に上がりたいというのはありますね」
中村選手は、生まれた時から両腕がなく、幼いころから足だけで自転車からスキーなど、なんでもこなす活発な少年だった。水泳を始めたのは、生後間もない頃。
中村「両腕がなく生まれてきたので、親の勧めで溺れないためにということで、水泳を始めました」
4歳でスイミングスクールに通い始めると、瞬く間に水泳にのめりこむ。めきめきと頭角を現すと、初出場のアテネパラリンピックで銅メダル。5位に終わった北京パラリンピックを経て臨んだロンドンパラリンピックでは、銀メダルを獲得。押しを押されもせぬトップスイマーの仲間入りを果たした。しかし、金メダルを目指し挑んだ4度目のリオでは、7位という結果に…。不完全燃焼に終わったリオでの結果が、逆に東京を目指す強いモチベーションになったという。
中村「地元開催で決まったというのもありますし、東京でもう一度あの表彰台に上がりたいという夢は、リオが終わってから自分の中では、そういう気持ちはありました」
世界のトップ争いを可能にしているストロングポイント『距離を稼ぐストローク』とは・・・・。
通常、平泳ぎでは、ストロークごとに頭が上下する。つまり、上下する回数が少ないということは、1回のストロークで、それだけ長く進んでいる証拠。その長いストロークを生み出しているのが、28センチという大きな足。そこから繰り出される強烈なキックが、圧倒的な推進力を生み出している。両足から繰り出される強烈な蹴り。そして、それによって生み出される推進力をフルに生かすためには、ストリームラインを保つための強い体幹が重要になる。その水中で安定したストリームラインを保てるように、フィジカルトレーニングでは徹底的に体幹を意識したメニューをこなしている。全ては東京で再び表彰台からの景色を見るため。

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