ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第6回 陸上 走り幅跳び 山本 篤

2016年03月27日 放送

2013年、2015年の世界選手権で2連覇を果たし、リオパラリンピックでもその活躍が期待される山本篤選手のストロングポイントは「義足と一体化したスピード」。傷を負った足はいつしか抜群の跳躍を生み出す大きな武器になった。
競技用義足との運命的な出会いを得て、世界一のアスリートになった山本選手の強さの理由と、パラリンピックへ向けた更なる挑戦の日々を追う。

2008年 北京パラリンピックで銀メダル、昨年の世界選手権では2大会連続での金メダルを獲得した日本パラ陸上界を代表する名ジャンパー・山本篤選手。次に目指すのはリオでの頂点だ。
山本選手は高校2年の時に事故で左足太ももから下を失った。その2年後に競技用の義足と出会い、陸上を始めた。今や義足は山本選手の体の一部となり、アジア記録を打ち立て、数々の国際大会を制するまでになったが、その境地に至るまでの道のりは決して平坦なものではなかった。世界の強豪たちにも負けない強さの裏側にあったのは、何百回、何千回に及ぶジャンプだ。さらに競技人生を大きく変えたのは、大阪体育大学で出会った陸上部顧問・伊藤教授からの意外なアドバイスだった。短距離界でもアジア記録を持つ山本選手の自慢のスピードを生かすために、身体の深部筋である「腸腰筋」を徹底して鍛える。それが義足側でも健常の足を上回るほどのキック力と歩幅のアップを可能にし、山本選手だけが生み出せる抜群の助走スピードへと繋がったのだ。
山本選手のストロングポイントは世界トップレベルの跳躍を生む「義足と一体化したスピード」。北京パラリンピックは銀メダル、前回のロンドン大会は5位…掴めそうで掴めなかった大きな夢を実現するチャンスは間もなくやって来る。更なる高みを目指す山本選手、見つめる先にあるのは リオでの金メダルと世界記録の樹立だ。

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