2016年11月28日 放送
第184回 杉田二郎

今回は、フォークソング界の草分け的存在として
半世紀に及ぶ音楽活動を続けている杉田二郎。
今では、日本のスタンダードソングとなった『戦争を知らない子供たち』や
1970年代、多くの人の心を打った名曲『ANAK(息子)』、
さらに、はしだのりひことシューベルツ時代の大ヒット曲『風』も熱唱。
青春時代のエピソードと共に、激動の1970年代から今に至る
貴重な秘話も披露。
曲目リスト
- ジローズの大ヒット曲『戦争を知らない子供たち』
- はじだのりひことシューベルツ時代の名曲を弾き語りで披露『風』
- 友情を歌った名曲『男どうし』
- 海外の名曲をカバー『ANAK(息子)』
- 最新曲『人生の階段』
<秘蔵映像>
- 杉田二郎がリーダーとして活躍する「ブラザーズ5」メンバーの名曲
- 堀内孝雄『恋唄綴り』
- ばんばひろふみ『SACHIKO』
- 因幡晃『わかって下さい』
- 高山厳『心凍らせて』
プロフィール
生年月日:1946.11.2
出身地:京都
血液型:A型
フォークが全盛だった1967年頃、アマチュアグループ【ジローズ】を結成。
MBSヤングタウン今月の歌に取り上げられた『あなただけに』が当時の学生の間で大ヒットし、1968年4月5日に東芝よりデビューする。同年10月、「はしだのりひこ」、「井上博」、「おちゆうじ」と共に【はしだのりひことシューベルツ】を結成し、『風』('69年1月)、『さすらい人の子守唄』('69年6月)などを大ヒットさせる。
1970年に森下次郎と【ジローズ】を結成。大阪万博の時に北山修と共作した『戦争を知らない子供たち』('71年2月)が1971年に大ヒットする。〝世界中から戦争をなくして、子供たちが戦争を知らずに生きられる世界を〟というメッセージを込めて作られた。当時の〝ラブ・アンド・ピース〟のキーワードとして『戦争を知らない子供たち』が若者の間での合い言葉になるが、この歌をめぐって賛否両論の意見が対立した。この年の日本レコード大賞作詞賞(作詞:北山修)を受賞する。
1972年ソロアーティストとなった後も、『男どうし』('75年9月)『八ヶ岳』('78年2月)をヒットさせ、1978年9月にはフィリピンのフレディ・アギラの大ヒット曲『ANAK(息子)』を発売しスマッシュヒットを飛ばす。
シンガーソングライターとしてコンサートを中心に活動を続ける中、1986年から87年にかけて、『再会』(なかにし礼/宇崎竜童'86年5月)が超ロングセラーを記録して、その年の日本有線大賞協会選奨を受賞する。
1989年にはCMタイアップ曲『サマーソングforyou』('89年4月)をヒットさせる。1991年、吉田正氏と出会い、アルバム『LoveLetter~杉田二郎吉田正を歌う~』をリリース。2000曲以上の吉田メロディーの中から10曲を厳選したアルバムで、『東京カチート』『ラブ・レター』『おまえに』『公園の手品師』などが収録されている。
時代やジャンルやポジションなどに関係なく、男としての大きさ、力強さ、温かさに溢れた作品と評判を得、1992年日本レコード大賞企画賞を受賞する。
2006年還暦を迎え、2007年5月に行われた還暦コンサートでは、総勢20数名のフォークシンガーがお祝いに駆けつけた。
現在もライブ活動を中心に、団塊世代の代表として、フォーク界の兄貴的な存在として、全国で活躍中である。
2012年レコードデビュー45周年を迎え、4月8日に日本青年館にて、デビュー当初からの付き合いである、きたやまおさむ氏と共に、45周年記念コンサート「杉田二郎きたやまおさむを歌う~戦争を知らない子供たちへ~」を開催。
更に4月11日にはきたやま氏との楽曲を中心に全曲再録音を行った45周年記念アルバムを発売。