韓国時代劇「商道(サンド)」 あらすじ
毎週月曜~金曜 13:00~14:00放送(全66話)
韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督作品!
朝鮮王朝時代最高の巨商の波乱万丈の生涯を描いた歴史ヒューマンドラマ!
番組概要
舞台は19世紀の朝鮮王朝時代。“商道”を追究したその商人哲学と知徳で数々の苦難を乗り越え、奴婢から高位官職にまで上りつめた実在の大商人・イム・サンオクの生涯を描いた歴史大作。朝鮮時代後期。清との国境に近い義州で生まれたイム・サンオクは、父が果たせなかった夢、訳官を目指していた。ある日、ひょんなことから松都の大商人集団・松商の通訳を頼まれ、鋭い観察力と優れた商才で取引を成功させ、松商の大行首タニョンを驚かせる。
演出は韓国歴史ドラマの巨匠、イ・ビョンフン監督。
キャスト・スタッフ
制作:韓国MBC(2001年)
演出:イ・ビョンフン 「宮廷女官 チャングムの誓い」「ホジュン」「薯童謡(ソドンヨ)」
脚本:チェ・ワンギュ 「ホジュン 宮廷医官への道」「オールイン 運命の愛」
出演者:イ・ジェリョン、キム・ヒョンジュ、チョン・ボソク ほか
第58話
チュミョンの運営する鉱山を奪い取った松商は金脈を掘り当て、京商の商権を買い取る。そんな中、獄中のチュミョンとデホに面会をしたサンオクは、チュミョンから過去の過ちを謝罪され、野望に狂ったチスを止めてほしいと頼まれる。その後、サンオクの密告により、金鉱の取引の不正を暴露されたチスは捕らわれの身となり、松商は人参交易権を取り上げられる罰が下される。一方、サンオクは防守将としての功績で王様から大命を受けるが…。
第57話
ホン・ギョンネ率いる反乱軍は安州城で大敗し、定州城に逃亡。タニョンが反乱軍により篭城戦の行われている定州城に連れ込まれたことを知ったサンオクは、タニョンを救出する手段として官軍に支援米を運ぶ名目で自らが城内に向かう。湾商からの二千俵の支援米により士気を高めた官軍は総攻撃に出る事に。その後、反乱軍が敗北すると、官軍に連行されるデホはサンオクに、はぐれたタニョンの事を探してほしいと託すが…。
第56話
デスは民のために世の中を変える必要があると唱え、革命のために共に闘ってほしいとサンオクを仲間に誘うが断られる。そして1811年、ホン・ギョンネの乱が勃発。平安兵使に呼ばれ米と資金の援助を求められるサンオクとチスは、官軍が没収した反乱軍の帳簿に、タニョンの名で五百両が反乱軍に渡った記載があることを知る。そんな中、タニョンの危機を利用し、雲山の金鉱を奪い取ろうと企んだチスは雲山の郡守と裏取引をしようとするが…。
第55話
民を救うために援助を求めたはずのデスがサンオクと共に居るところを目撃したタニョンはサンオクを訪ね、デスの正体を探るべきだと告げる。そして疑心を抱いたサンオクはデスの正体を調べ始めることに。そんなある日、デスが将棋をさそうとサンオクの部屋を訪れる。一方、義州に訪れたタニョンの姿を目撃した松商ソクチュは、チュミョンとともに鉱山を経営していることや、清国商人との商売を始めようとしていることを知るが…。
第54話
一万二千斤の人参交易権を新たに獲得した湾商は、京商ヨランを責任者として燕京へと向かうが、急ぐあまり危険な近道を選んでしまい、盗賊たちに襲われてしまう。人質となったヨランたちを救うため、サンオクは自ら盗賊との取引に向かう。そして、サンオクは天銀千両を渡す代わりに旅籠を始めるように言い渡し、湾商の護衛をすれば報酬を与えると交渉する。一方、採掘した金で象目の舎利瓶を作るため、タニョンは義州を訪れるが…。
第53話
塩の高騰に民が困っていることを知ったサンオクは、松商から高価格で塩を大量に購入し、低価格で民に提供する。デスの提案により火田民にも塩を施すと、盗賊に塩を施したとして、サンオクとデスは官衙に護送される。その後、釈放されたデスは鉱山を営むタニョンを訪ねる。デスは鉱山を営んでいると偽り、力を貸してほしいと願い出る。以前デスに盗賊から助けてもらった過去があるタニョンは、何の疑いも無く五百両を差し出してしまうが…。
第52話
サンオクが高利貸しに苦しむ民を救助する方策を練っていると、デスが打開策を提案する。それは、大金を貯めこんだ両班よりお金を借りて、低金利で民に貸し出すことだった。デスの人柄や発案に共感したサンオクは、信頼を深めていく。一方、高利貸しにより暴利をむさぼっていた松商は苦境に立たされる。そして、飢えによる塩の需要に気付いたチスは塩田を買い取り、塩の価格を吊り上げ、再び民の暮らしを圧迫していくが…。
第51話
ある日、1人の男ホン・デスがサンオクの元に商売を教えてほしいと訪ねてくる。彼に並々ならぬ才能を感じたサンオクは本店の書記として雇うことに。一方、凶作の影響で米不足に人々は苦しむ中、京商による米の買い占めが発覚し、サンオクは大量の米を漢陽へと運び込む。そんな中、松商を追い出されたチュミョンとタニョンは鉱山を営んでいたが、一向に金脈は見つからず、労働者たちは給料が未払いであることに不満を募らせ…。
第50話
都房らの不審な動きを察知したチュミョンは事態の収拾を図るべく都房会議を開くが、チス一派を抑えることが出来ず松商を追い出されてしまう。一方タニョンを忘れられないサンオクは、ミグムとの婚礼が近づく中、松都へと向かう。しかしタニョンは松都にはおらず、行方を捜すこともできないまま、サンオクはミグムと結婚することに。時が経ったある日、ホン・デスと名乗る者がサンオクの元に商売を教えて欲しいと訪ねてくるが…。
第49話
大商団を率いていくためには傍で支える人が必要だと周囲に圧力をかけられたサンオクは、再び自分の気持ちを伝えるためにタニョンを呼び出し、一生を共にしてほしいと告げる。一方サンオクの心が自分にないことを知るミグムは、彼の負担にならぬよう義州を去ることを母に告げる。そんな中、チスは自分の仲間につけるべく都房らを説得して回り、チュミョンにつこうとする者がいれば弱みを掴んで脅迫し、松商乗っ取り計画を着々と進めているが…。
第48話
人参取引で大儲けをした湾商は、朝鮮一番の商団となって義州に帰還する。一方、人参取引で大損害をあげた松商は帰還するやいなや、チュミョンとチスが密取引並びにドゥクチュ殺害の容疑で役所に連行される。その後、証拠不十分のため釈放されるものの、資金難に陥り松商の都房らはチュミョンへの不満を募らせる。この機会を逃すまいと、チスはチュミョンの味方をしつつも影で都房らと組み、チュミョンを失脚を目論むが…。
第47話
人参取引が失敗に終わりそうな湾商の団員たちが嘆いていると、サンオクは清国産の人参を買ってこさせて、いかに粗悪であるかを説明し始める。自分たちの人参に絶対の自信をもつサンオクは、価格を百六十両に吊り上げる。この行いに清国商人はさらに反発し、湾商と取引しようものなら清国商界より追放するとのお触れまで出る始末。サンオクが今後どうすればいいのか悩んでいると、ふと山寺の和尚より託された布袋のことを思い出し…。
第46話
柵門のチン商人が人参を五十両で売りさばいたのを発端に、朝鮮の商団は安値で人参を売り始める。そんな中、ようやく湾商の宿に戻ったサンオクは人参の値を下げるどころか吊り上げる。そして気でも狂ったのか、松商や京商の人参までも買い取り始める。強情なサンオクを見かねた燕京の薬材商ワンは、人参の価格を下げるよう忠告するが、サンオクの決心は変わらない。そして清国産の人参が四十両で売り出されることになるが…。
第45話
燕京へと到着した湾商は、人参価格をこれまでの九十両より大幅に高い百十両を提示するが全く売れない。その原因は清国でも人参の栽培が始まり、清国商人たちは朝鮮の人参を購入しないことを取り決めていたからだった。危機感を感じたチュミョンは各商団との代表者会議を開いて、全ての商団が価格を七十両に統一することを提案する。しかしサンオクは原価に満たない価格で売ることはできないとして、実態を確かめるべく一人で旅立つが…。
第44話
タニョンはサンオクが紅参作りの名人と共にいる姿を目撃し、五千斤もの人参を準備していることを知って考え直すように忠告する。一方チスもまた、薬材市が開催されることを突き止めると、遅れを取り戻すために無謀な手段をとる。そんな中、サンオクたちのもとへ命拾いをしたドゥグァンが帰還し、ドュクチュの死も密貿易も全て松商の仕業だと報告する。サンオクはすぐにでも役所に告発をしたい思いを抑えながら、薬材市へと向かうが…。
第43話
朝鮮を訪れた清国商人との取引のために、漢陽へと向かう矢先、燕京一の薬材商ワン商人よりサンオク宛てに手紙が届く。そこには近々燕京で大規模な薬材市が開かれる内容がつづられていた。清国商人との取引に向けて、他の商団が品物を準備する中、湾商は薬材市に向けて準備を進める。そしてサンオクは最高級の紅参を作るために、朝鮮一の紅参職人パク・ユチョルを訪ねる。そんな中、松都役所でサンオクとタニョンは鉢合わせるが…。
第42話
ドゥグァンは義州へと向かう道中に盗賊に襲われてしまう。柵門の差使が松商とグルだと知らないドゥクチュもまた、差使の呼び出しに応じて殺害される。ドュクチュの死の知らせを聞いたサンオクは自らを責め、葬儀を終えると部屋にこもってしまう。そんなある日、ドュクチュの娘ミグムがサンオクを訪ね、湾商の再興こそが父の願いだとサンオクを励ます。
第41話
義州府は人参密貿易の犯人を捜すために松商と柳商を家宅捜索するが、手がかりは掴めない。そんな中、チスは義州を訪れたチュミョンより一連の密取引に心当たりはないかと尋ねられ、真相を報告する。一方、密貿易の犯人を暴けない役所に焦りを感じたサンオクは、ドュクチュへと協力を求める。ドゥグァンは密貿易の犯人が松商だと証明できる物的証拠を握って義州へ向かい、ドゥクチュは柵門に派遣された差使に真相を伝えに行くが…。
第40話
チョレがサンオクの好きな人はタニョンではないかと話しているのを耳にしたサンオクの母は困惑する。その翌日、湾商の団員たちが人参五百斤を携えて柵門に向かうと、自分たちが一番乗りだと聞かされ舞い上がる。しかしその期待とは裏腹に、取引相手からの提示額は原価よりはるかに下回っていた。理由を調べてみると、禁止されているはずの人参の密取引が発覚。サンオクが府尹に報告すると、義州府は密貿易を暴くために調査に乗り出すが…。
第39話
サンオクは奪われた商権を取り戻すべく行動を開始する。人参交易権を獲得した湾商は基盤となる大定江の商権を取り戻す方策として、柳商に義州で商売をさせながら龍岩浦での運営に心血を注ぐ。一方、松商本店都房に出世を果たしたチスもまた、資金難に陥った状況を立て直すべく方策を練ろうとするが、チスは禁じられた人参取引に手を出そうとする。そんな中、サンオクはタニョンを訪ねるが、タニョンはわざと冷たく接して突き放そうとして…。
第38話
チスが決議の首謀者を痛めつける現場を目撃したタニョンは、これ以上チュミョンのやり方に付いていけないと本店都房を辞退して絹屋を営むこと。一方、楽な暮らしを夢見るミグムの母はサンオクの母にミグムとサンオクの縁談を持ちかける。ミグムを気に入っているサンオクの母は、サンオクの気持ちを確かめようとする。そんな中、交易権を獲得し本店の屋敷を取り戻したと聞いたドュクチュは、サンオクに都房の座を託すと告げて義州を去るが…。
第37話
松商・京商がパク・チョンギョンを見限り、キム・ドゥシクに裏金を渡して関係を深めていることを知ったサンオクは、パク・チョンギョンに近づき、権力を取り戻す方策を助言する。さらに、人参交易権の審査を公平に行われるよう取り計らってほしいと頼み込む。後日、人参交易権の配当が発表されると、京商は一万斤、続いて湾商は七千斤もの人参を獲得する。莫大な裏金を用いたにも関わらず三千斤に留まった松商は、その失敗に不信感を募らせ…。
第36話
人参取引をする事が許可されたのは朝廷が選んだ四つの商団のみ。人参交易権を巡り、サンオクは交易権の分配に参加するが、湾商には厳しい状況だった。しかし商団として生き残るには人参交易権が何としても必要だとドュクチュは話す。さらに交易権の獲得には畑や技術者よりも朝廷を味方につけることが必須だとわかり苦心するサンオク。そんな中、朝廷ではキム・ドゥシクとパク・チョンギョンが権力を二分しているとチェヨンが伝えに来るが…。
第35話
サンオクとタニョンの密会を知ったチュミョンはサンオクを袋叩きに遭わせ、タニョンにもサンオクを忘れるようにと釘を刺す。一方サンオクは、サムボを引き連れ再び燕京に旅立ち、薬材商の店主ワンと再会すると、サンオクを捜している巨商チュ商人の家に案内される。しかし、そこにはなんと以前サンオクが助けた妓生・張美齢がいた。そんな中、湾商都房ドゥクチュは湾商の団員を再結集させ、人参の密貿易の許可を得るが…。
第34話
山寺でタニョンと再会したサンオクはタニョンに自分の想いを伝えると、タニョンはチュミョンの娘ではなく子息の嫁であることを打ち明ける。そんな中、柳商のヨランが燕京一の薬材商ワンが懸賞金をかけてまでサンオクの行方を捜していると伝え、共に燕京に行こうと誘う。山寺の和尚は気持ちの整理がつかないサンオクを諭し、商人として大きな危機に三度見舞われるだろうと告げ、困ったときに開けるようにと布袋を託すが…。
第33話
商いの成功を収めたサンオクは無事に柳商の仲間として認められるが、湾商の再起を諦められず義州に戻ることに。サンオクはかつての仲間たちの消息を探るが、仲間たちは散り散りとなっており、不安定な暮らしを送っていることを知る。都房ドゥクチュも消息不明となっており、悩んだサンオクは山寺にこもり、気持ちの整理をつけようとする。一方、サンオクが義州に戻ったことを知ったタニョンは山寺へと足を進めるが…。
第32話
松商大房チュミョンの提案により義州府尹は、救援米の責任を追及して湾商を使節団の随行商団から除外する。遠征準備に大金をかけていた湾商は、この仕打ちにより、ついに店をたたむ事になる。絶望したドゥクチュはサンオクの身を柳商に託す。それから1年…柳商に引き取られたサンオクは、行商人として全国を巡っていた。そんな中、新しい行商の販路を提案したサンオクは、柳商の行首たちから反感を買うことになるが…。
第31話
民の怒りを静めるため、ドゥクチュは燕京遠征準備に使うはずの資金でお米を購入し民に無償で配る。一方、救援米に細工をした犯人がチスたちである事を知ったチュミョンは大激怒し、ソクチュは罰せられる。そんな中、どうにかしてサンオクを救いたいチェヨンは、松都へついてゆく見返りとしてサンオクを釈放して欲しいと松商大房パク・チュミョンに頼みこむ。チュミョンは手始めとして義州府尹を訪ねるが…。
第30話
湾商が燕京遠征の人員を取り決め、本格的な準備に取りかかろうとした矢先にドゥクチュとサンオクが投獄されてしまう。身に覚えがなく困惑するサンオクたちだったが、このままでは遠征に支障が生じると判断したサンオクは自らひとり罪を被り、ドゥクチュを釈放させる。そんな中、松商が湾商にとどめを刺すべく、湾商が救援米を横領したという噂を流すと、怒った民たちが湾商の店前に押しかけてきて…。
第29話
使節団に随行する商談への割り当てが発表されると、余力がないと判断された湾商は最低の量を割り当てられ、松商は最高量の割り当てを受ける。再び苦境に立たされた湾商は、燕京への遠征を成功させようと策を練り始める。平常心を失ったドゥクチュは、義州の全店舗と大定江運営権を担保に資金を集め、京商と柳商から割り当てを譲り受ける。湾商の商人たちは、サンオクの指示に従い遠征の品物を確保しようとするが…。
第28話
サンオクは漢陽での功績により、ドゥクチュから湾商大行首に任命される。その後、サンオクはドゥチョルの裏切りを問答無用にし、再び絹屋の書記に復帰させる。一方、湾商に全土進出の機会を与えたとチュミョンに叱咤されたチスは、汚名を返上するため、柳商の命綱である中江での密貿易に手を出そうと考える。そんな中、漢陽でタニョンと再会したサンオクは、タニョンに対する想いを打ち明けようと試みるが…。
第27話
湾商を裏切ったドゥチョルが、せめてもの償いをとチスの動向を探りサンオクに伝えると、サンオクはドュチュルの情報を元にチスの後を追って甕津へ向かう。その結果、サンオクたちは魚商売をめぐってチスに痛快な仕返しをし、利益を生み出す。一方、小切手の支払い期限が迫る湾商の商人たちは資金集めに奔走していた。しかし、どうあがいても必要金額へは及ばず、ドゥクチュは運営権を松商に渡すことを覚悟するが…。
第26話
追い詰められた湾商は小切手の返済期限の延長を松商に申し出る。松商は1ヵ月後に返済できなければ大定江の船の運営権を松商に引き渡すようにと要求する。一方、絹屋書記ドゥチョルの裏切りが発覚し、共に行商に来ていた仲間たちは憤慨する。サンオクは大損をしたままでは義州に帰れず、巻き返しを図ろうとする。そんな中、訪ねてきたタニョンを松商の陰謀にかかっているだろうと感じたサンオクは冷たくあしらうが…。
第25話
松商大行首チョン・チスの計略により漢陽では戦乱の噂が流れ、避難民でごった返していた。もはや試験どころではなくなり、紙の値は日に日に暴落していく。タニョンはそんなチスの計略に、商道を守りながら商売はできないのかと詰め寄る。そんな中、真相が分かるまでは動くべきではないと考えていたサンオクだったが、チスと内通するドゥチュルに紙を早く処分するべきだと急かされ、紙を売ることを決意するが…。
第24話
役所での酒宴に参席したサンオクは、使節団の馬子として燕京を訪れた時に出会った吏曹判書ユン・ジョンホと再会する。ジョンホはイム親子を助けられなかったことを気にかけていた。彼は今のサンオクの境遇を知り、通訳の試験を受けてみないかと誘うが、商人として生きることを決意していたサンオクは断る。しかし、試験があることを知ったサンオクは紙の需要が高まると考え、商談を率いての遠征を申し出るが…。
第23話
湾商の経営状態を持ち直すために策を練るサンオクは、母親が営む宿に貢人たちを宿泊させ彼らの動向を探る。うまく情報を入手したサンオクはタニョンと談合し、貢人の思惑に乗らないように協力しあうことに。一方、真鍮器の売りつけを依頼していたサダンペの一座も黄海道から無事に戻ってくる。そしてついに、納期が迫り焦った貢人達が松商の絹を落札し、タニョンはサンオクとの約束を守ろうとするが…。
第22話
ドゥクチュは燕京での一件の真相を聞き、サンオクを本店の書記に抜擢する。サンオクが書記として調査した結果、絹塵の在庫が多いことが分かりドゥクチュに報告する。そして大定江の封鎖を解かないことには湾商が生き残る道はないと告げた。他地方へと商売の手を伸ばすことを提案し、金策として絹塵を売りさばく事にする。そんな中、貢人が朝廷へ調達する絹を購入するために湾商を訪れるが、貢人は裏金を要求してきて…。
第21話
湾商崩壊を企む松商大房チュミョンの指示により、全店舗の帳簿を集め考えたチョン・チスは、清国商人の往来を大定江から遮断すべしとチュミョンに告げる。一方、チスが松商に寝返ったことを知った湾商は怒りを抑えきれない。当然チスとミグムの縁談も破談となり、ミグムは傷つく。そんな中、サンオクが燕京で妓生を買ったという噂が流れていた。ドゥクチュの耳にも噂が届き、サンオクを問いただそうとするが…。
第20話
大金を手に入れ気を良くしたサムボは、嫌がるサンオクを無理やり芸館へと引き連れていく。そこで1人の妓生が、サンオクに助けて欲しいと泣きついてくる。彼女の身の上話を聞いたサンオクは、薬材商の店主より貰い受けた大金を使って彼女の身請けを引き受けてしまう。サムボはせっかくの大金を無駄にしたと不平をもらす。一方、湾商が潰れる事を確信したチス書記は松商に寝返る意思をチュミョンに告げるが…。
第19話
サンオクたちに会おうとしない薬材商の店主の心を癒すべく、サンオクは呉偉業の詩を送る。サンオクの心遣いに感激した店主は、サンオクが持ってきた人参なら信じられると言い、すべての人参を購入すると約束する。その頃、大定江では火災が発生し、湾商は積んでいた米の損害を受けることに。一方、薬材商の店主に気に入られたサンオクは、好きなように使っていいと大金を無条件で差し出されるが…。
第18話
密取引を取締まる団練使に捕まってしまったサムボを助け出そうと、サンオクは団練使の不正を暴く敬差官に扮し、見事にサムボを救い出す。その後、無事燕京にたどり着いたサンオクたちはいざ人参を売ろうと意気込むが、どの薬材商を訪ねても人参が売れなかった。薬材商の使喚に訳を聞くと、人参には毒があるとの噂が燕京中に広まっていた。サンオクたちは誤解を正すために燕京一の薬材商を訪ねるが…。
第17話
湾商は人参取引で手を組むうえで、燕京まで密行し人参を売ることを松商から条件に出され、サムボとサンオクが抜擢する。一方、サダンペの一員マンテがチェヨンが所持していた金貫子を拾い、質屋に売ってしまう。サダンペが金貫子を持っていたことを不審に感じた質屋の通報により官員が押しかけ、チェヨンは盗人の罪で捕まってしまう。そんな中、チョン書記はミグムとの縁談をドゥクチュから正式に持ちかけられ…。
第16話
運よく命拾いをしたサンオクは、自分たちを襲った盗賊が以前知り合った盗賊のユクソンであることに気づき、陰謀の影を感じ取る。一方、湾商は長脳参畑を荒らされたために、今後の取引がすべて閉ざされそうな状況に困り果てていた。大行首ドゥグァンとチョン書記は松商と手を組み松商の人参を手に入れるべき、と都房ドゥクチュを説得する。湾商の部下を想い、ドゥクチュは松商と手を組む苦渋の決断をするが…。
第15話
松商大房チュミョンは湾商が人参貿易をすることを知り、悪辣な陰謀を巡らせる。それはなんと、盗賊たちに信国の身なりをさせ、薬草刈りと柵門に向かう者を暗殺する内容だった。チュミョンの悪巧みを立ち聞きしたタニョンは、サンオクを引きとめようとするが、サンオクはすでに出発した後だった。そして、サンオクがドゥチョルとともに長脳参畑に向かうと、松商が送り込んだ盗賊たちにより畑は燃やされ始めてしまい…。
第14話
良質な人参を生産する松商だが、人参取引は訳官、並びに京商の特権と定められていた。松商大房チュミョンは国境貿易を牛耳る湾商と手を組むため、湾商都房ドゥクチュに直談判に行くが、ドゥクチュはその話を断る。ドゥクチュ率いる湾商は、数十年前より密かに栽培をしていた長脳参という人参を使って取り引きを始めようとしていた。サンオクとドゥチョルは、誰もやりたがろうとしない人参取り引きの担当になるが…。
第13話
サンオクの狙いどおり、湾商が真鍮器工房を作ったという噂を聞きつけたナプチョン真鍮器工房の主人キム・テチュルは焦って調査にやって来る。しかし、サンオクの的は外れ、松商は賄賂を使って官需鍮器の納期を延ばそうとする。一方、店の公金をサムボに貸したスンタクは本店への売上報告でバレるのを恐れ、いますぐお金を返すように脅してくる。焦ったサムボは松商に錫の在庫を売り渡そうとするが…。
第12話
サンオクは50両を貰う代わりに千両の儲け、そして義州松房に奪われた鋳器先買権をも取り戻すと、サムボに提案を持ちかける。サムボは相手にしていなかったが、最終的にサンオクの作戦にかけることにする。サンオクが立てた作戦は官需鍮器の納期を守ることを鉄則とする松商に、材料の錫を高値で売りつけるという内容だった。サンオクはサムボを連れて、サダンペの仲間達の力を借り、錫の買占めを実行しようとするが…。
第11話
行方知れずの妹サンヒが妓生となったことを知ったサンオクが、サンヒを連れ戻そうとすると店の主人に追い払われてしまう。そんな中、松商はナプチュン一帯の鍮器場を直接運営するために、鍮器場の買占めを始めていた。不当な買占めを指示する松商大房パク・チュミョンのやり方にタニョンは強く反発する。さらに、タニョンは父チュミョンにより濡れ衣を着せられたイム親子の過去に苦悩を募らせ始め…。
第10話
サンオクが鍮器をすべて売りさばいた方法は、鍮器を土地に必要な薬と交換し、その薬を売るという実に奇抜な方法だった。湾商の店主達が感心する中、湾商本店の書記チョン・チスは異を唱え、自ら鍮器を担ぎ行商へと出発する。一方、サダンペの一員になったチェヨンは、松商大房チュミョンが義州での商売進出のための酒宴にて酌をするようにと頼まれる。サンオクはチェヨンを連れ戻すべく酒宴場に向かうが…。
第9話
サンオクが使喚として働く鍮器廛は湾商の中でも営業成績が最下位の問題店だった。ドゥクチュに叱られた鍮器廛の主人サムボは、サンオクに腹いせで高価な鍮器一式を持たせ、すべて売ってくるようにと指示をする。鍮器廛の新人が必ず体験する慣例ではあるものの、いまだかつて売り切った者はいなかった。すべて売りつくさなければクビにすると命じられたサンオクは鍮器を売りつくすために策を練るが…。
第8話
寺で出会った和尚の教えに触れ、サンオクは徐々に松商大房チュミョンへの憎しみを鎮めていく。そんな中、イム親子が関わったとされる謀反事件に赦免令が下されることに。サンオクは村へと戻り、家族との再会を果たした後に湾商都房ホン・ドゥクチュを訪ね、商いを教えて欲しいと頼み込む。ドゥクチュは亡き父とのよしみをあてにしないことを条件に出し、サンオクを湾商鍮器廛の使喚として雇うことにするが…。
第7話
サンオクは再び役人に捕まり、重罪人として鉱山に送られることとなる。その道中、立ち寄った村で疫病が流行し、サンオクは遺体の処理を手伝うことに。そこへ盗賊が共に護送中の盗賊の頭ユクソンを助けるべく、サンオクの前に突如現れる。ユクソンはサンオクを仲間に誘うが、サンオクは断る。その後、サンオクは宿場の官奴婢チェヨンを連れ、サダンペの一座にチェヨンを託した後、山奥の寺で身を潜めるが…。
第6話
真面目に働くなら自由になれるというテチュルの言葉を信じ、サンオクは厳しい修行に耐える。そんなある日、サンオクは鍮器を納品すべく訪れた義州で松商のタニョンと再会する。そしてサンオクはテチュルに頼み込み、家族との再会を試みる。そんな中、幼馴染ボクテと再会したサンオクは、弟サンヨンがサンオクと同村の別の鋳器作業所に居ることを知る。サンオクは弟を助けるため、再び脱走を決意するが…。
第5話
ドゥクチュがイム親子を助けようと尽力するが、2人は大逆罪の濡れ衣を着せられたまま、死刑決行の日を迎えることとなる。死刑決行直前に間一髪で打ち首を免れたサンオクは、身分を官奴婢に落とされ、奴隷生活を送る。その後も父の遺言を家族に伝えるため、幾度となく逃走を図るが、ことごとく失敗する。ある日、サンオクが逃走に失敗し痛めつけられていると、ナプチョン鍮器場の主人キム・テチュルの目に留まり…。
第4話
帰路につく日、禁制品の硫黄を商団の荷から発見したイム親子は、すぐに責任者の松商大房パク・チュミョンに報告する。しかし、チュミョンは朝廷の許可が降りているため問題ないと言い張る。その言葉を信じ、荷を運んだイム親子だったが、荷物検査により事が露見する。するとチュミョンは、自分たちに被害が及ばぬよう、イム親子に濡れ衣を着せる。イム親子は謀反人として捕らえられ、打ち首に処されることになるが…。
第3話
どうにか虎皮を手に入れたサンオクが父ボンヘクと共に馬子募集の場へ向かうと、既に募集は締め切られていた。しかし、偶然そこに居合わせたタニョンの助力により2人は晴れて馬子になる。長旅の末、清国にたどり着いたサンオクは買いたい本を巡って謝恩使の副使ユン・ジョンホと出会う。サンオクの優れた学識を気に入ったジョンホ。無事に商売を終えたサンオクとボンヘクは、後は帰路につくだけだったのだが…。
第2話
訳官への道を諦め商人になる事を決意したサンオクの父ボンへクは、ドゥクチュの元を訪ねる。そんな折、サンオクは松商が人参取引で大儲けをしていた事を思い出し、人参を譲ってくれるようタニョンに頼み込む。するとタニョンは、人参は持ち出し禁止のため譲ることはできないが、代わりに松商で働くのなら虎皮を譲ってもいいとサンオクに提案する。サンオクもまたその申し出を断り、自力で虎皮を入手することにするが…。
第1話
朝鮮時代後期、イム・サンオクは清との国境に近い義州にて生まれる。訳官を目指す父から学ぶ彼の中国語は清から訪れる商人達も驚くほど流暢だった。そんなサンオクが立派な青年に成長したある日の事、いざこざに巻き込まれ、松商にて介抱を受けることになる。その縁で清国商人との取引の通訳をサンオクが引き受けると、松商大行首タニョンはサンオクの優れた能力を見込み、松商で働くことを提案するが…。