医進薬新 夢のメディ神殿2018スペシャル

毎週土曜 7:30~8:00放送

放送内容

第2回  糖尿病と糖尿病合併症

2018年01月14日 初回放送

<今回のテーマ>

糖尿病患者は、推計1000万人。予備軍を含めると2000万人にのぼります。
糖尿病で怖いのは、合併症を引き起こすことです。
治療は、食事や運動など生活習慣の指導、そして薬物治療。
新薬も登場し、治療薬の選択肢が増えてきました。

<糖尿病とは>

糖尿病には1型と2型があります。
1型は自己免疫異常などによって起こり、子どもや若い人の発症が多く、2型は40歳以降に起こりやすく、生活習慣が大きく関わり糖尿病の95%以上を占めます。

<糖尿病合併症>

3大合併症は、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症。
具体的には腎症で人工透析が必要になったり、神経障害で壊死を起こし足を切断しなければならなくなったり、網膜症は目が見えなくなったりします。
さらに、血管が傷つきやすくなっているので、心筋梗塞、脳卒中など命に係わる病気の発症率は、一般の約2~4倍となります。

<糖尿病のメカニズム>

すい臓から分泌されるインスリンの量が不足したり、すい臓からインスリンが十分に分泌されているのに働きが十分でないと、血糖値が高い状態のままになってしまいます。この状態が糖尿病です。
2型糖尿病が増えている原因は、過食や運動不足が根底にある内臓脂肪型肥満にあるといいます。

<治療>

まずは、食事療法、運動療法などで生活習慣の改善。
それで改善がみられなければ、薬物治療です。
インスリンの分泌を促進する薬。インスリンの作用を高める薬。
ブドウ糖の吸収や排泄を調整する薬。複数の薬を合わせた配合薬。
直接体内にインスリンを取り込む、インスリン注射などあります。

<新薬の登場>

2010年、「インクレチン関連薬」登場…アメリカの毒トカゲが開発に関係
2014年、「SGLT2阻害薬」登場…リンゴの木の根や樹皮が開発に関係
様々な薬の登場で、オーダーメイドの治療が可能になってきたと言います。

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出演者

東京慈恵会医科大学附属病院
糖尿病・代謝・内分泌内科
宇都宮 一典(うつのみや かずのり)教授
国立国際医療研究センター研究所
糖尿病研究センター
植木 浩二郎(うえき こうじろう)センター長
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