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今回のぶらぶらは、上野の国立西洋美術館の常設展をじっくり堪能します。東アジア最高峰と言われる収蔵作品は、およそ6000点。国立西洋美術館が出来るきっかけとなった、実業家・松方幸次郎氏が、戦前にヨーロッパで買い付けた「松方コレクション」をはじめ、14世紀のルネサンス絵画から、ロダン、ルーベンス、モネ、ドガなど、錚々たる巨匠の作品が勢ぞろい。常設展では、その中から、常時約200点を展示しています。注目は、松方幸次郎がモネのジヴェルニーの自宅を訪ね、モネに直談判して購入したという《睡蓮》。2メートル四方の大画面に、抽象と具象がバランスよく描かれている優作です。しかも、モネが厚塗りをして、盛り上がった絵具が、当時のまま残されていて、これほど保存状態のいい《睡蓮》は、世界的に見てもかなり貴重だといいます。その他、印象派に影響を与えたクールベの革新的な狩猟画や、17世紀の初め、スペインで人気を博した静物画、世界遺産に登録されている、国立西洋美術館の建物を設計した、ル・コルビュジエの絵画作品など、ルネサンスから近代までの名作を、西洋絵画の歴史をたどりながら、わかりやすく、楽しくお届けします。
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