放送ラインナップ

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#372 三井記念美術館「小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ」
〜歴史に埋もれた“和モダン”の天才が今、復活!山下裕二先生の徹底解説で〜
2021年03月09日 初回放送
粋でおしゃれ、今、注目の画家・小村雪岱のすべて

今回は、東京・日本橋にある三井記念美術館「小村雪岱スタイル」展へ。大正から昭和にかけて、多くの人々を魅了した日本画家・小村雪岱。日本画はもちろん、本の装幀や新聞・雑誌の挿絵、さらには舞台美術まで手掛けた多彩な人物。その仕事ぶりは「画家」という枠に収まらず“商業美術家”としても大成功しました。番組でもお馴染み、美術史家にして本展監修者でもある山下裕二先生は「伊藤若冲に次いでブレイクする!」と熱弁する、大注目の画家なのです。今回は山下先生自ら、雪岱のどこが、何がすごいのかを、徹底解説します!雪岱の名を世に知らしめた泉鏡花や邦枝完二の本の装幀画から、数が少なく貴重な雪岱の肉筆画もまとめて展示されています。そして、本展のもうひとつの趣向は、雪岱にインスピレーションを受けた現代作家の作品も合わせて展示されていること。鏡花&雪岱の黄金コンビの傑作本「日本橋」を、石川県の気鋭アート集団が美しい立体作品に!さらに、雪岱が写生したヤマユリをモチーフに、一本の木から切り出したという、超絶技巧の立体作品も!大正、昭和の大衆を魅了し、現代の芸術家までも夢中にさせる小村雪岱とは、一体どんな人物だったのか?今回のぶら美は、雪岱の魂を賭けた全仕事を通し、その凄さを、余す事なくたっぷりとご紹介します。

らぶらぶ美術館

資生堂書体を作ったり、泉鏡花の小説の装幀を手がけた小村雪岱。朝日新聞に連載された「おせん」の挿絵では無駄のない洗練されたタッチがモダンです。今回は「昭和の春信」と呼ばれたという雪岱と鈴木春信との共通点も明らかに。山下裕二先生イチオシの『こぼれ松葉』では、一本の松葉で奥行きを表現する技量に驚きました。 

今回のおすすめミュージアムグッズ

《春雨》トートバッグ
小村雪岱の作品《春雨》をモチーフにした展覧会オリジナルのトートバッグ。春雨の中を飛ぶ青い小鳥の群れ。よーく見ると、一羽だけ緑の小鳥が。ミニマルでおしゃれ、これぞ雪岱スタイル。近ごろ必須のエコバッグにもぴったりです。

information

三井記念美術館
特別展 小村雪岱スタイルー江戸の粋から東京のモダンへ
2021年4月18日(日)まで 
  • 開館時間
    11:00~16:00(入館は15:30まで)
     
  • 休館日
    月曜日
     
  • 日時指定予約
    新型コロナウイルス感染予防の観点から入館日時を30分ごとに分けた
    「日時指定予約制」を導入します。事前に予約サイトより予約をお願いします
    ※来館されるすべての方に予約が必要です
    ※来館枠を予約するシステムです。料金は来館当日、チケットカウンターでお支払い下さい。
    ※電話、美術館受付での予約は出来ません
    ※詳しくは美術館HPをご覧ください
     
  • 入館料
    一般:1300円
    大学・高校生:800円
    中学生以下:無料
    70歳以上:1000円(要証明)
    ※団体での来館、団体割引は中止しています
    ※障がい者手帳をご呈示いただいた方とその介護者1名は無料
     
  • 場所
    東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
     
  • 電話
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
     
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