放送ラインナップ

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#388 府中市美術館「動物の絵 日本とヨーロッパ」
〜日本の仏教観・禅の心がかわいい動物画を育んだ⁉ 応挙・若冲・宗達、徳川家光の新発見名画も!〜
2021年10月26日 放送
日本と西洋、奥深い動物絵画の世界

今回のぶらぶらは、東京・府中市美術館へ。毎回ユニークな企画展で話題を呼ぶ府中市美術館で現在開催されているのが「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」展。日本は動物絵画の宝庫。その動物絵画を「ふしぎ・かわいい・へそまがり」という切り口で紹介、さらに西洋の動物の絵と見比べることで、その土壌を育んだ背景や歴史を探ろうという試みです。日本人が平安時代から親しんできたお釈迦様入滅を描いた「涅槃図」に、本家・インドや中国で見られるよりも、日本ではより多くの動物が描かれていた…そのワケとは?円山応挙の代名詞である子犬の絵。どうしてこんなに「かわいい」のか?そこには、技術だけではない、応挙の凄さが隠されていました。番組の後半では、徳川幕府三代将軍・家光直筆のゆる~い絵も登場!そのヘンテコな「兎図」や「鳳凰図」に加え、去年見つかったばかりの作品も登場!期待を裏切らない、脱力系の迷作⁉と思いきや、家光が持っていたとされる「禅の心」の解説を伺うと、見え方が変わってしまうのです。日本の文化、ヨーロッパの文化がそれぞれ育んだ独自の動物へのまなざしが味わえる、奥深い動物絵画の世界へ、ぜひご一緒に!

らぶらぶ美術館

日本とヨーロッパで、動物の描かれ方の違いを見ることができました。キリスト教では、動物は支配するものという枠組みですが、日本では生きとし生けるものは皆同じという考え。西洋では狩の獲物の絵が食卓を飾りますが、仏教の涅槃図では動物たちも人間と同じように集い、お釈迦様の入滅を嘆いています。宗教観の違いに注目して観ると、絵が新たな意味を持ってきます。

今回のおすすめミュージアムグッズ

鳥獣略画式豆本
切手の図柄にもなるほど人気!江戸時代の絵師・鍬形蕙斎の「鳥獣略画式」が和綴じの豆本になりました。製本所の職人さんたちの手により一冊一冊手で綴じられています。イラストの参考にするもよし、開いてクスッと笑うもよしの可愛らしいグッズです。

information

府中市美術館 
開館20周年記念 動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり
2021年11月28日(日)まで
  • 開館時間
    10:00〜17:00(入場は16:30まで)
     
  • 休館日
    月曜日
     
  • 観覧料
    一般:1000円(800円)
    高校生・大学生:500円(400円)
    小学生・中学生:200円(160円)
    ※未就学児および身体障がい者手帳等をお持ちの方は無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料
    ※観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券が付いています
     
  • 場所
    東京都府中市浅間町1-3
     
  • 電話
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
     
府中市美術館 
公開制作82 淺井裕介 種を食べた美術館
2021年11月28日(日)まで
  • 開館時間
    10:00〜17:00(入場は16:30まで)
     
  • 休館日
    月曜日
     
  • 観覧料
    無料
     
  • 場所
    東京都府中市浅間町1-3
     
  • 電話
    042-336-3371
     
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