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今回は、明治の大富豪、大倉財閥ゆかりのアートスポットをめぐります。
まずは、大倉喜八郎の息子、喜七郎が作ったホテルオークラ東京が生まれ変わり、2019年に開業した「The Okura Tokyo」へ。この新ホテルのメインロビーは、旧ホテルオークラ東京のロビーそっくりそのまま!そのロビーを残すために、徹底した調査を行い、意匠のみならず、「居心地」や「空気感」も完全に再現されているのです。その挑戦の過程、技術と工夫を解説します。
そして、The Okura Tokyoの前にある大倉一族のお宝を収蔵する美術館「大倉集古館」へ。建築界の巨匠・伊東忠太が設計した、まるで中国のお城のような本館。屋根に乗っている変な怪物の正体など、伊東忠太色満載の名建築を堪能します。さらに、ホテル建設と同時期に5年間の改修工事を実施。その時に行った珍しい「曳家」の模様も解説。 そして、開催中の展覧会、今話題の昭和の水墨画家「篁牛人」展へ。篁牛人は、富山県出身の孤高の画家。一風変わった水墨画のスタイルは、渇いた筆で墨を和紙に擦り込むようにして描く、牛人独自の手法「渇筆画」(かっぴつが)と言われるもの。水墨画でありながら、藤田嗣治、ピカソ、ルソー、漫画の画風を取り込もうと、さまざまな挑戦をし続けた昭和水墨画の鬼才の作品を堪能します。
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らぶらぶ美術館