放送ラインナップ
今回は、20世紀初頭のウィーンで活躍した画家エゴン・シーレの、日本で約30年ぶりとなる展覧会へ!自らの内面をえぐるような自画像など、型破りな表現を確立、現在も熱烈な支持を集め続けるシーレ。ミュージシャンの故デヴィッド・ボウイや、漫画家の荒木飛呂彦も、シーレからの影響を受けていると言われています。1890年に生まれ、当時最年少の16歳でウィーン美術アカデミーに合格したシーレは、革新的な芸術運動を先導する画家グスタフ・クリムトと出会った事で、保守的なアカデミーと決別し、独自の絵画表現を探求し始めます。クリムトの装飾的な画風や、ヨーロッパの様々な近代絵画を吸収したシーレは、やがて人間の内面の苦悩や不安を感じさせる、表現主義的な独自の画風を生み出します。中でも、熱心に取り組んだ自画像は、28年の短い人生でなんと100点を超えます。忍び寄る戦争の足音の中、シーレが鏡の奥に見つめ続けたものとは、一体何だったのか?今回は世界最大のシーレ・コレクションとして知られるウィーンのレオポルド美術館から、約50点の作品が来日。“悲劇の画家”のイメージが強いエゴン・シーレの、知られざる生涯とともに、その独特な絵画世界の魅力を紐解きます。
今回のおすすめミュージアムグッズ
information
らぶらぶ美術館