放送ラインナップ

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#428 夭折の天才“エゴン・シーレ”展
〜28年の生涯で生み出した唯一無二の絵画世界〜
2023年2月21日 放送
エゴン・シーレ30年ぶりの展覧会

今回は、20世紀初頭のウィーンで活躍した画家エゴン・シーレの、日本で約30年ぶりとなる展覧会へ!自らの内面をえぐるような自画像など、型破りな表現を確立、現在も熱烈な支持を集め続けるシーレ。ミュージシャンの故デヴィッド・ボウイや、漫画家の荒木飛呂彦も、シーレからの影響を受けていると言われています。1890年に生まれ、当時最年少の16歳でウィーン美術アカデミーに合格したシーレは、革新的な芸術運動を先導する画家グスタフ・クリムトと出会った事で、保守的なアカデミーと決別し、独自の絵画表現を探求し始めます。クリムトの装飾的な画風や、ヨーロッパの様々な近代絵画を吸収したシーレは、やがて人間の内面の苦悩や不安を感じさせる、表現主義的な独自の画風を生み出します。中でも、熱心に取り組んだ自画像は、28年の短い人生でなんと100点を超えます。忍び寄る戦争の足音の中、シーレが鏡の奥に見つめ続けたものとは、一体何だったのか?今回は世界最大のシーレ・コレクションとして知られるウィーンのレオポルド美術館から、約50点の作品が来日。“悲劇の画家”のイメージが強いエゴン・シーレの、知られざる生涯とともに、その独特な絵画世界の魅力を紐解きます。

らぶらぶ美術館

国内で30年ぶりの開催となる「エゴン・シーレ展」。28歳で亡くなり、悲劇の画家と見られることも多いのですが、本当のシーレとはどんなことを感じて生きていたのでしょうか。作品の中の精気が抜き取られたかのような死神を思わせるような謎の男の存在が気になりました。クリムトから多大な影響を受けたというシーレは、黄金を多用したクリムトが陽の存在ならその真逆、「銀のクリムト」とも呼ばれています。時代の暗さを背負った人物だったのでしょうか。

今回のおすすめミュージアムグッズ

ジャガードソックス
シーレの作品がワンポイントに編み込まれたオシャレな靴下です。靴下の柄は、シーレの絵の中のモデルが着ている服と同じことに気づきましたか?履き心地も良く、普段使いにもピッタリ!今回解説していただいた学芸員・小林さんもイチオシのグッズです。

information

東京都美術館 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
2023年4月9日(日)まで
  • 開室時間
    9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
    ※金曜日は20:00まで開室
     
  • 休室日
    月曜日
     
  • 観覧料
    本展は日時指定予約制です。
    一般:2200円
    大学生・専門学校生:1300円
    65歳以上:1500円
    ※小学生・中学生・高校生・18歳以下(2004年4月2日以降生まれ)は無料(日時指定予約が必要)
    ※身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(日時指定予約は不要です)
    ※高校生、大学生・専門学校生、18歳以下、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください
    ※詳しくは展覧会HPをご覧下さい。
     
  • 場所
    東京都台東区上野公園8-36
     
  • 電話
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
     
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