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今回は、開館10周年を迎えた、丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「画家が見たこども展」へ。19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちを中心に、「子ども」が描かれた絵が約100点集結した展覧会です。今年ご勇退される高橋明也館長の最後の企画展でもあります。
ナビ派に影響を与えたゴッホの、ちょっとクセのある赤ちゃんの絵や、「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールが「北斎漫画」風に描いたユニークな子ども。パリで活躍したスイス人画家・ヴァロットンが、社会風刺の作品に登場させた、ちょっと残酷なこどもなど…。当時、ヨーロッパでは「こども」は絵画のテーマとしては重視されていなかった中、「こども」に目を向けた様々な作品が勢揃いしています。セーラー服やエプロンドレスなど、当時のフランスで流行していた子どものファッションも見どころのひとつ。そして、ボナールが最晩年に描いた「雄牛と子ども」。妻を亡くし、第二次世界大戦を生き抜いたボナールがたどり着いた境地とは…。かわいいだけじゃない「子ども」の世界へ、ぜひご一緒に。
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