2019年8月6日 放送
#317 | 大人気!六本木で現代アーティスト2人の回顧展めぐり〜ボルタンスキーと塩田千春、それぞれの“記憶”と“存在”のかたち〜 |





日本・フランスを代表する現代美術作家を六本木で!
今回は、六本木で開催中の2つの現代アート展を巡ります。
まずは森美術館で開催中の「塩田千春展:魂がふるえる」へ。ベルリンを拠点に活躍する塩田千春は、2015年ヴェネチア・ビエンナーレで作品を発表。その写真が日本の「美術」の教科書の表紙に使われるほど今、注目のアーティストなのです。彼女のトレードマークでもある「赤い糸」を始め「舟」や「スーツケース」などを使った巨大なインスタレーション作品に込められた「不在の中の存在」というテーマを通して、25年の活動を読み解きます。
続いては、国立新美術館の「クリスチャン・ボルタンスキー展 - Lifetime」へ。フランスを代表する現代アーティストの1人、ボルタンスキー、今回は、初期に手掛けた映像作品から最新作まで47もの作品が集まった過去最大規模の回顧展です。「記憶」や「存在」、そして自らのユダヤ人としてのルーツや「死」と向き合いながら、光や音を駆使して作り上げた幻想的な作品の数々は、どれも観る人のイマジネーションを刺激します。
普段「難しい」と思われがちな現代アート。でも、心を無にして向き合うと、魂を揺さぶられる作品との出会いが、きっと待っていますよ。

※クリックすると、大きな画像が開きます。

六本木で偶然にも「存在」をテーマにした展覧会が同時開催。塩田千春さんは「不在の中の存在」、そしてボルタンスキーは「存在とは何か」を問い続けます。塩田さんの赤い毛糸のインスタレーションからは希望を、黒い毛糸からは悲しみや深い沈黙が、ありありとその場を包み込んでしまうのが不思議でなりません。
グラス
ボルタンスキーの新作「幽霊の廊下」の展示を記念して作られたグラス。光を当てると骸骨などの幻想的な影が美しく映るよう、グラスの厚みにこだわって工夫が凝らされたグッズです。

Information
森美術館
塩田千春展:魂がふるえる
2019年10月27日(日)まで
開館時間 | 10:00〜22:00(最終入館 21:30) ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30) ※ただし10月22日(火)は22:00まで(最終入館 21:30) |
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休館日 | 会期中無休 |
料金(税込) | 一般:1800円(1500円) 学生(大学生・高校生):1200円(1100円) 子供(4歳〜中学生):600円(600円) シニア(65歳以上):1500円(1400円) ※( )は15名以上の団体料金 ※障がい者手帳をお持ちの方とその介助者(1名まで)は、 当日料金の半額 |
場所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 |
電話 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |


国立新美術館
クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
2019年9月2日(月)まで
開館時間 | 10:00〜18:00 ※毎週金・土曜日は、6月は20:00まで、 7・8月は21:00まで ※入場は閉館の30分前まで |
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休館日 | 毎週火曜日 |
観覧料(税込) | 一般:1600円(1400円) 大学生:1200円(1000円) 高校生:800円(600円) 中学生以下は入場無料 ※障がい者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は 入場無料 ※8月10日(土)〜8月12日(月・祝)は 高校生無料観覧日(学生証の提示が必要) |
場所 | 東京都港区六本木7−22−2 |
電話 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |

