2019年7月23日 放送
| #315 | 国立西洋美術館「松方コレクション展」〜ゴッホ、モネ、ルノワール…歴史に翻弄された奇跡の名画が大集結！〜 |
数奇な運命を辿った名作たちが国立西洋美術館の礎に
今回は、上野にある国立西洋美術館、開館60周年を記念して開催されている「松方コレクション展」へ。昭和初期、実業家の松方幸次郎が、「日本人に西洋絵画を見せたい」という思いから、ヨーロッパで買い集めた美術作品。その数は、なんと約１万点。しかし大戦の荒波に翻弄され、多くの作品が散逸してしまいました。そんな中、60年前、パリに保管されていたコレクションがフランスから返還されたことで、現在の国立西洋美術館が誕生したのです。
今回の展覧会では、国内外に散逸してしまったゴッホ、ルノワール、マネ、ゴーガンなど名だたる巨匠の名画を可能な限り再集結させています。そして、松方コレクションの「顔」と言えば、モネ作品。松方がモネ本人から直接購入した作品は15点以上。中でも今回の目玉は、3年前にルーヴル美術館で奇跡的に発見された「睡蓮、柳の反映」です。破損部分が多かったため、1年もの時間をかけて修復が行われ、今回、世界初公開されました。
実業家・松方の想いと夢が詰まったコレクションを、名画が辿った数奇な物語と共にじっくりと堪能します。
※クリックすると、大きな画像が開きます。
ル・コルビジェが建物を設計した理由、またロダンが美術館の前に沢山並んでいる理由、松方コレクション展を見れば、国立西洋美術館の成り立ちがわかります。モネへの直談判、映画さながらの戦時中の任務、松方幸次郎の辿った道が目の前に展開されます。戦争の傷跡ともいえる損傷のひどいモネの「睡蓮 柳の反映」は、昨年写真が見つかったことで、AIによる復元図を見ることができました。
Information
国立西洋美術館
国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展
2019年9月23日（月・祝）まで
| 開館時間 | 9：30〜17：30 ※毎週金・土曜日 9：30〜21：00 ※入場は閉館時間の30分前まで |
|---|---|
| 休館日 | 月曜日 ※8月12日（月・休）、9月16日（月・祝） 9月23日（月・祝）は開館 |
| 観覧料金 | 一般：1600円 (1400円) 大学生：1200円 (1000円) 高校生：800円 (600円) ※（ ）は20名以上の団体料金 ※中学生以下無料 ※心身に障がいのある方および付添者1名は無料 （入館の際に障がい者手帳をご提示） ※2019年7月20日（土）〜8月6日（火）は 高校生無料（学生証ご提示） |
| 場所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
| 電話 | 03-5777-8600（ハローダイヤル） |
