放送内容

2019年5月28日 初回放送

 
#309

銀座の名建築とギュスターヴ・モローの幻想絵画〜レトロビルでお宝探し&ルオーの原点が見える!師・モローの名画〜

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銀座でアートな一日を

今回は、銀座と新橋でアート散歩!まずは、銀座の名物レトロビル、奥野ビルへ。昭和7年築、実に90年前に建てられた歴史的建造物をオーナーの奥野亜男さんの案内で探訪。建設当時のままの館内や貴重な昭和初期のエレベーターを紹介します。そして現代アートの画廊や、お手軽価格の作品と出会えるギャラリーなどを訪問。さらに山田五郎さん行きつけのヴィンテージ万年筆の専門店「ユーロボックス」へも。世界に5本しかないパーカーの逸品と、ダンヒル・ナミキの蒔絵万年筆を紹介します。
そして、パナソニック汐留美術館で開催中の「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」へ。モローは、19世紀、独自の世界観を切り開いた象徴主義の画家。代表作の「出現」、「一角獣」と、ファムファタル作品が見どころです。今回は、モローが制作過程で描いた貴重な下絵がたくさん見られるのも目玉のひとつ。モローは、下絵で何を試したのか、一体、何を実験していたのか…?モローが追い求めた新しい表現、その幻想的な絵画の魅力に迫ります。


※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

ずっと見たかった、サロメの「出現」。実際に対面してみると、その豪華な衣装に目が行きます。モローは服飾デザイナーにもなれたのではないでしょうか。この絵は光よって、だいぶ趣を変えるように思います。ユイスマンスの小説『さかしま』に登場するこの絵はもっと暗い場所で鑑賞されているイメージ。光が幻想を生みます。サロメがヨハネを指差す、その強固な意思が、オスカーワイルドの戯曲で、ファムファタルを生んだのだと思いました。

 

Information

パナソニック汐留美術館
ギュスターヴ・モロー展
― サロメと宿命の女たち ―

2019年6月23日(日)まで

開館時間 10:00〜18:00
※6月7日(金)は20:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日 水曜日※6月5日、12日、19日は開館
入館料 一般:1000円
65歳以上:900円
大学生:700円
中・高校生:500円
小学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料
場所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)

巷房

営業時間 12:00〜19:00
料金 無料
場所 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル(3階・地下)
電話 03-3567-8727

銀座中央ギャラリー

営業時間 12:00〜19:00
休日 展覧会による
料金 無料
場所 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル403号室
電話 090-2919-8651

ユーロボックス

営業時間 11:00〜18:00
休業日 水曜日・日曜日
場所 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル407号室
電話 03-3538-8388
 

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