2018年10月30日 放送
#287 | 「ピエール・ボナール展」と六本木の知られざる名建築・庭園〜パリ・オルセー美術館で大人気!浮世絵を愛したボナールの色彩〜 |





“お風呂の絵”だけじゃない!意外なボナールの画業
今回は六本木にある隠れた名建築、国際文化会館からスタートです。モダニズム建築の代表格として知られるこちらの建物は、前川國男、坂倉準三、吉村順三という日本建築界3人の巨匠が共同設計し1955年に完成。世界中から見学者が後を絶たない建築ファンの“聖地”としても知られています。さらに、近代日本庭園の先駆者・小川治兵衛による見事な庭園も散策。都会のど真ん中にあるとは思えない緑豊かな空間で、モダンと和の融合を味わいます。
そして一行は、国立新美術館で開催中の「ピエール・ボナール展」へ。19世紀末、「ナビ派」の中心人物ボナールは、日本の浮世絵から強く影響を受けた作品を発表し、“日本かぶれのナビ”と評されました。「ナビ派」解散後も鮮やかな色彩を駆使した独創的な作品世界を作り上げます。
今回はオルセー美術館が誇るボナール・コレクションを中心に、初来日を含む約130点が集結。妻の入浴シーンを描いたとされる“お風呂の絵”が有名なボナールですが、それだけじゃない!様々な挑戦、進化を続けたボナールの画業を追っていくと、イメージがきっと変わりますよ。

※クリックすると、大きな画像が開きます。

ヘブライ語で「預言者」を意味するナビ派のメンバーとして活躍したボナールを多角的に見渡せる展覧会です。当時の写真からもどこかミステリアスな雰囲気が感じられ、その後のシュールレアリスムを先取りしている印象です。格子柄の洋服や平面的な構図など日本の影響も随所に感じられ、もっと知りたいと思わせる魅力に溢れています。
風呂桶
お風呂好きのボナールの妻・マルトにちなんだ風呂桶。ユビュ王の焼印が押されています。シャンパンやワインを冷やす時にも使えるそうで、おしゃれなグッズです。

Information
国立新美術館
オルセー美術館特別企画
ピエール・ボナール展
2018年12月17日(月)まで
開館時間 | 10:00〜18:00 ※入館は17:30まで ※毎週金・土曜日は20:00まで開館 |
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休館日 | 毎週火曜日 |
入館料(税込) | 一般:1600円(1400円) 大学生:1200円(1000円) 高校生:800円(600円) ※( )は20名以上の団体料金 ※中学生以下および障がい者手帳をご持参の方 (付添いの方1名含む)は入場無料 ※11月14日(水)〜11月26日(月)は 高校生無料観覧日(学生証の提示が必要) |
場所 | 東京都港区六本木7-22-2 |
電話 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |



国際文化会館
時間 | 建物、庭園の見学は自由 ※詳しくは総務部施設管理担当までご連絡下さい |
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場所 | 東京都港区六本木5‐11‐16 |
電話 | 03-3470-3212 (土日祝日・年末年始を除く 9:00〜17:00) |
