2018年8月14日 放送
#279 | 国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」〜“神”と称された天才!謎多き傑作と古代ギリシャ・ローマの名作〜 |





ミケランジェロに至る“理想の身体”史
今回は、国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」展へ。
“神のごとき”と称えられたミケランジェロ・ブオナローティの大理石彫刻2点が奇跡の初来日を果たしているんです。世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻が所蔵元を離れるというのは、それだけで大事件!話題沸騰の展覧会です。
まず一つ目は、ミケランジェロが50代半ばを過ぎた頃の作品「ダヴィデ=アポロ」。ダヴィデなのか?アポロなのか?革新的と言われるポーズの秘密は?そしてなぜ未完成のままなのか?謎多き傑作の秘密に迫ります。
そしてもう一つは「若き洗礼者ヨハネ」。なんともなまめかしい姿の彫刻はミケランジェロが20歳の頃の傑作です。スペインの内戦によって一度は破壊されたものの、2013年に修復が完了。世界的にもほとんど公開されていない傑作を、存分に堪能します。
さらに、古代ギリシャ・ローマ、ルネサンスの彫刻・絵画約70点が集結!古代では写実的な赤ん坊の体が、ルネサンスではマッチョになっちゃった!そのワケは。西洋の芸術家たちが探求し続けた“理想の身体”の歴史を辿ります。

※クリックすると、大きな画像が開きます。

古代ギリシャがミケランジェロにどれだけの影響を与えたのか、古代文明の再生という意味での「ルネサンス」をよく理解できる展覧会でした。身体のひねりと苦悶する表情に圧倒されるラオコーン。ギリシャ時代の表現、片足に体重をかけるコントラポストに、このひねりの表現を融合させたことは明らかです。
京都UCHU wagashiのミケランジェロ落雁
wagashiとコラボしたアートな落雁が登場。ミケランジェロの彫刻の顔をかたどった木型は、京都の仏師・宮本我休さんが手掛けています。

Information
国立西洋美術館
ミケランジェロと理想の身体
2018年9月24日(月・休)まで
開館時間 | 9:30〜17:30(入館は閉館の30分前まで) ※金曜・土曜日は21:00まで開館。 |
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休館日 | 月曜日 ※9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館 |
観覧料(税込) | 一般:1600円(1400円) 大学生:1200円(1000円) 高校生:800円(600円) 中学生以下:無料 ※( )は20名以上の団体料金。 ※心身に障がいのある方および付添者1名は無料 入館の際に障がい者手帳ご提示 |
場所 | 東京都台東区上野公園7-7 |
電話 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |

