放送内容

2018年3月9日 放送

 
#262

“画家の中の画家”ベラスケス一挙来日!「プラド美術館展」〜ルーベンス、ティツィアーノ・・・王室が誇るスペイン絵画黄金期の名画たち〜

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世界屈指の“美の殿堂”を堪能する1時間

今回は、上野の国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」へ!スペインのプラド美術館は、7000点を越える絵画コレクションを持つ、世界屈指の美の殿堂。そのコレクションの半数近くは、なんとたった1人の王様が収集したものなんです。絵画をこよなく愛したその王様は、17世紀のフェリペ4世。優れた審美眼を持つフェリペ4世の元で、スペイン絵画は黄金期を迎えました。
今回は、スペイン王室にも詳しい、「怖い絵」著者の中野京子先生の解説で、絵画の裏にある王家の複雑な物語や歴史的背景を読み解きます。目玉は、フェリペ4世が寵愛した宮廷画家・ベラスケス。印象派を先取りし、マネが「画家の中の画家」と称したスペイン最大の巨匠です。国宝級でなかなかスペイン国外に出ないベラスケス作品が、今回なんと7点一挙に来日!そして、ティツィアーノお得意の裸婦像や、ルーベンスの絶筆など、誰もが知る巨匠の名画も登場!そんな正統派の作品だけではなく、インパクトの大きいユニークな大作も。スペインが誇る「美の殿堂」その傑作を味わい尽くします。


※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

伝統に縛られず自由な発想を許したスペインの絵画ですが、敬虔なカトリックの国でもある。そのようなバランスからか、ベラスケスは独自の表現を生み出し、印象派を牽引したマネに、荒い筆使いの影響を与えています。人間の精神性が滲み出る表現は、寡黙と言われた画家の人物像にも迫りたくなる、神秘に溢れていました。

今回のおすすめミュージアムグッズ

オリジナルトートバッグ

ベラスケスの作品の一部を拡大したユニークなトートバッグ。どアップなので、ベラスケスの筆致がよ〜く分かります。どの作品か当ててみるのも楽しいですね。

 

Information

国立西洋美術館
日本スペイン外交関係樹立150周年記念
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

2018年5月27日(日)まで

開館時間 9:30〜17:30
※毎週金・土曜日:9:30〜20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
※ただし、3月26日(月)と4月30日(月)は開館
観覧料 大人:1600円(1400円)
大学生:1200円(1000円)
高校生:800円(600円)
※( )は20名以上の団体料金
※中学生以下は無料
※心身に障がいのある方および付添者1名は無料
 入館の際に障がい者手帳をご提示ください
場所 東京都台東区上野公園7-7
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
 

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