放送内容

2018年2月16日 初回放送

 
#259

日本民藝館「棟方志功と柳宗悦展」
〜“世界のムナカタ”と“民藝運動の父”、知られざる師弟関係〜

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日本民藝館でしか見られない“世界のムナカタ”

今回は、目黒区駒場にある日本民藝館で開催中の「棟方志功と柳宗悦展」へ。
青森に生まれ育ち、10代で出会ったゴッホの「ひまわり」感銘を受けて画業を志した棟方志功。やがて素朴かつ力強い独特の画風を確立し、戦後には版画家として世界的な名声を得た、昭和を代表する“不世出の天才”として知られています。
その活躍の影には、民藝館初代館長で思想家の柳宗悦との密接な師弟関係がありました。若き棟方の才能に惚れ込み、様々な知識やアイデアを授けた柳と、柳を生涯の師として仰いだ棟方。その出会いが無ければ“世界のムナカタ”は生まれなかったのでは?と言われる程、柳は棟方に大きな影響を与えました。
そんな2人の出会いのきっかけとなった初期の代表作を始め、柳の指示で制作された名作や合作、交わされた書簡などを通して、棟方作品の魅力と、2人の関係性に迫る画期的な展覧会です。
棟方志功と言えば「仏教」を題材にした版画の名作が浮かびますが「イエス・キリスト」を題材にしたものや、鮮やかな肉筆画など、日本民藝館ならではの貴重な作品も並びます。棟方志功のイメージが大きく変わるかもしれませんよ。


※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

ゴッホの「ひまわり」で画家を目指し、海外に勝る魅力を備える日本の陶器をきっかけに、民藝運動の流れへと入ってゆく棟方志功。新しい表現を次々と生み出しながらも、常に「和」の要素を残すことができるムナカタの世界。それは、根底に仏教が存在するからなのでしょうか。

今回のおすすめミュージアムグッズ

鳩笛

青森県弘前に、およそ200年前から伝わる下川原焼土人形。なかでも、幸せを呼ぶと言われるこの「鳩笛」が有名なのです。吹くとホーと優しい音色が響きます。

 

Information

日本民藝館
「棟方志功と柳宗悦展」

2018年3月25日(日)まで

開館時間 10:00〜17:00
※入館は16:30まで
休館日 月曜日
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
観覧料 大人:1100円(900円)
高校・大学生:600円(500円)
小・中学生:200円(150円)
※( )は20名以上の団体料金。
 団体見学をご希望の方は事前予約必要
※障がい者とその介護者1名は
 手帳ご提示で割引料金(500円)
場所 東京都目黒区駒場4-3-33
電話 03-3467-4527
 

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