放送内容

2016年7月22日放送

 
#215

夏の横浜アートめぐり「メアリー・カサット展」と、祝!重文「氷川丸」
〜印象派の女性画家 名作!カワイイ「母子像」〜

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凛々しい女性画家・カサットの温かい名画で、時代も読み解ける!

今回まず向かったのは、重要文化財に指定されることが決まった山下公園の日本郵船氷川丸。氷川丸は、戦前に日本で建造された、唯一洋上に現存する大型貨客船です。内装はフランス人デザイナーのマルク・シモンが担当。当時、世界最先端の美術様式「アール・デコ」が採用されました。メインダイニング「一等食堂」から、あのチャップリンが宿泊した「一等特別室」、そして操舵室も拝見。豪華客船の旅に思いを馳せます。
そして一行は、横浜美術館へ。印象派を代表するアメリカ人女性画家、メアリー・カサットの大回顧展をぶらぶらします。カサットと言えば、かわいい子どもを描いた作品で知られています。この回顧展では、変遷する画風やモチーフに注目、彼女の画業がよーくわかるのです。古典的絵画を学んでしっかり基礎を培い、パリで「印象派」に影響を受け、「母子像」「パステル画」への展開、そして日本の浮世絵に多大な影響を受けて作り上げた傑作「銅版画」…。
生涯、独身を通した彼女がなぜ「母子像」にこだわったのか?そして、晩年まで寄り添うことになる盟友・ドガとの関係は…?女性画家のパイオニア、メアリー・カサットの絵画への情熱と生涯とを名作でたどります。

今回のPick up!庭の子どもたち(乳母) 果実をとろうとする子ども 桟敷席にて

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

真っ赤なほっぺたをした赤ちゃん、子どもを抱くお母さんと聖母子の対比、メアリー・カサットのやさしい眼差しが感じられました。印象派で子どもを描くのが上手な人といえばルノワールを思い出すのですが、カサットの描く子どもはさらに自由にのびのびとしている気がします。

今回のおすすめミュージアムグッズ

ポルボローネ

京都の生八ッ橋を作っているお菓子メーカーと展覧会のコラボで、オリジナルです。このお菓子を口に含んで「ポルボローネ」と3回唱えれば幸せが訪れるのだとか。塩味、レモン味、ココア味の3種類、パッケージも違うので迷いますね!

 

Information

横浜美術館
メアリー・カサット展

2016年9月11日(日)まで

開館時間 10:00〜18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
※2016年9月2日(金)は20時30分まで開館(入館は20時まで)
休館日 木曜日 ※ただし2016年8月11日(木・祝)は開館
観覧料(税込み) 一般:1600円(1400円)
大学生・高校生:1100円(900円)
中学生:600円(400円)
小学生以下:無料
65歳以上:1500円(要証明書)
※()は20名以上の団体料金
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
場所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)

日本郵船氷川丸

開館時間 10:00〜17:00
※入館は16:30まで
休館日 月曜日
※祝日の場合は開館、翌平日休館
入館料 一般:300円
シニア(65歳以上):200円
中学生・高校生・小学生:100円
※ 障がい者手帳もしくは、特定疾患受給者証をお持ちの方とその介護者1名は無料
場所 神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
電話 045-641-4362
 

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