放送内容

2015年8月21日放送

 
#184

練馬区立美術館「舟越保武 彫刻展」〜信仰と深い精神性から生まれた崇高な美〜

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“日本彫刻界の巨人”舟越保武の生涯とは

今回は、今年で開館30周年を迎える練馬区立美術館へ!戦後日本を代表する彫刻家・舟越保武の回顧展を、 次男で現代彫刻の第一人者でもある舟越桂さんの解説で巡る豪華なぶらぶらです。
1912年に岩手県で生まれた舟越保武は、日本でまだ石彫が珍しかった時代に、大理石や砂岩を使った作品に取り組み、独自のスタイルを築きました。
戦後、カトリックの洗礼を受けてからは「長崎26殉教者記念像」や、ハンセン病患者救済に生涯を捧げた「ダミアン神父像」など信仰をテーマとした名作を次々と生み出し、日本の彫刻界にその名を刻みます。
ロダンに憧れて初めて独学で手掛けた塑像から、病で半身不随になって以降、左手だけで生み出した晩年の傑作まで登場。きっと誰もが教科書で目にしたことのある舟越保武作品、その代表作の数々を通して、静謐な美の裏にあるストーリーに迫ります。

今回のPick up! 長崎26殉教者記念像 50歳 1962年 原の城 59歳 1971年(ブロンズ) ダミアン神父 63歳 1975年(ブロンズ)

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

砂岩で創られている舟越保武さんの聖女たちの彫刻は、静謐な空気を醸し出し、じっと見入ってしまいます。代表作の「長崎26殉教者記念像」は、後に制作されたという4体のみの展示でも圧巻で、26人揃う記念碑を長崎でいつか見てみたいです。今回案内していただいた、息子で彫刻家の舟越桂さんが語るお父様の思い出が印象的でした。

今回のおすすめミュージアムグッズ

舟越保武展ポストカード

舟越保武作品のポストカード。一番人気は音楽の守護聖人「聖セシリア」。右手が不自由になってから制作した「ゴルゴダU」はポストカードになっても大迫力です。

 

Information

練馬区立美術館
開館30周年記念
舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに

2015年9月6日(日)まで

開館時間 10:00〜18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般: 800円
高校・大学生および65〜74歳: 600円
中学生以下および75歳以上:無料
障がい者(一般): 400円
障がい者(高校・大学生):300円
※団体料金(20名以上)大人: 600円 高校・大学:500円
※障がい者手帳をお持ちの方に付添の方1名は障がい者料金で観覧可
場所 東京都練馬区貫井1-36-16
電話 03-3577-1821

美術の森緑地

場所 東京都練馬区貫井1-36-26
電話 03-3577-1821
 

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