放送内容

2015年6月26日 初回放送

 
#178

横浜三渓園 時を超える名建築と日本庭園〜大観、観山を支えた富豪・原三渓の夢〜

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横浜の穴場“名建築の宝庫”三渓園

横浜は本牧にある三渓園へ!製糸、生糸貿易で財をなした明治の富豪・原三渓が、明治39年に開いた夢の庭園です。
原三渓は「日本古来の建築物を残していかないと…」と思い立ち、貴重な歴史的建築物を集め公開することを決めます。そうして今に伝わるのは実に17棟!今回は、その中から、北鎌倉の縁切り寺として有名な東慶寺の仏殿や、狩野派の襖絵に驚かされる紀州徳川家の別荘だったとされる臨春閣などを拝見。さらに、普段は見られない建物の内部も特別に見せて頂きます。
そして、原三渓は日本美術院を創設した岡倉天心の依頼で日本画の画家たちを支援していたことでも知られます。横山大観や下村観山、今村紫紅や速水御舟など後世、名を成した画家たちが三渓園に集い、切磋琢磨したのです。園内にある三渓記念館で、原とゆかりの深い大観や観山、前田青邨、小林古径らの名画を鑑賞します。

今回のPick up! 重文 旧燈明寺三重塔 重文 臨春閣 1649年建築

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

とにかく広い三渓園の中を歩いていると、移築された建物も自然の中に溶け込んでいるので、心地よく散歩を楽しみながら鑑賞できました。富岡製糸場を所有していたビジネスマンでありながら、岡倉天心と共に芸術家をパトロンとして育てあげるなど、彼らと共に過ごした原三渓の生き方が間近に感じられる大庭園でした。

今回のおすすめミュージアムグッズ

落雁

京都の職人さんが作った餡入りの落雁。お菓子の表面には三渓園のシンボル、三重塔が型押しされています。味は、塩、きなこ、さくらの3種類。三渓記念館のロビーでは抹茶と一緒に味わうことも出来ますよ。

 

Information

三渓園

開園時間 9:00〜17:00
※入園は閉園の30分前まで
休園日 12月29日、30日、31日

※臨春閣
 特別公開を年に1回程度開催。次回の開催は未定

※聴秋閣
 建物の中に入ることは出来ません

※三渓記念館
 展示作品は1か月ごとに変更
 詳しくは三渓園ホームページでご確認下さい
入園料 大人(中学生以上): 500円(400円)
こども(小学生): 200円(100円)
※( )は20名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方と同伴者1名無料
場所 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
電話 045-621-0634
 

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