放送内容

2015年5月8日 初回放送

 
#174

柳宗悦の美学 日本民藝館
〜生活にとけこむ 珠玉の「かわいい」工芸の世界〜

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デザイナーが足繁く通う日本民藝館の魅力とは?

今回は、目黒区駒場にある日本民藝館をぶらぶら。
大正時代、初代館長でもある思想家・柳宗悦が、陶芸家・河井ェ次郎、濱田庄司らとともに、「無名の職人が作る日常品にこそ健全な美がある」と提唱。「民衆が作る工芸品」を「民藝」と名付け、昭和11年に日本民藝館を創設しました。
収蔵品およそ1万7000点の中から、瀬戸の飯椀、重要文化財の唐津の塩壷など名産地の逸品から、人間国宝・濱田庄司の陶芸作品を紹介。絵画では、無名絵師が描いた「泥絵」や「大津絵」に注目します。
そして、特別展「愛される民藝のかたち 〜館長深澤直人がえらぶ」では、グッドデザイン賞審査委員長をつとめるプロダクトデザイナーで館長の深澤直人さんが登場。自ら選んだ「民藝のかたち」について解説。「民藝」に影響を受けたという深澤さん自身のデザイン観も伺います。

麦藁手 飯碗 瀬戸 江戸時代 垢取り 沖縄 糸満 20世紀前半 鍋(石鍋)朝鮮半島 19世紀 レタブロ 聖ジェローム像 アメリカ・ニューメキシコ 19世紀

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

「民藝」という言葉が、近年になって造られた言葉だったと知りました。普段の生活の中で目にする様々なモノが、旅先では違って見えたりしますが、民藝館はそんな「旅する感覚」に似ていました。鍋ひとつ取っても、皆が良いと思うポイントがなぜか同じなのは不思議です。

今回のおすすめミュージアムグッズ

エッグベーカー

日本民藝館のミュージアムショップは全国の新作工芸品が集まる魅力的な場所。
おすすめは島根県湯町窯の「エッグベーカー」、なんと目玉焼き専用の器なんです。器に卵を割り入れて直接火にかけるだけでふわふわの目玉焼きが出来上がるという優れものです。

 

Information

日本民藝館本館

特別展「愛される民藝のかたち-館長 深澤直人がえらぶ」
2015年6月21日(日)まで

開館時間 10:00〜17:00
(入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日
※月曜が祝日の場合は開館し翌日閉館
※年末年始、陳列替え等に伴う臨時休館あり
入館料 一般: 1100円(900円)
高校・大学生: 600円(500円)
小学生・中学生: 200円(150円)
※( )は20名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は割引料金500円
場所 東京都目黒区駒場4-3-33
電話 03-3467-4527

日本民藝館西館(旧柳宗悦邸)

公開日 展覧会開催中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜に公開
開館時間 10:00〜16:30(入館は閉館の30分前まで)

目黒区立駒場野公園

場所
東京都目黒区駒場2-19-70
(京王井の頭線 駒場東大前 徒歩1分)
 

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