放送内容

2015年2月27日放送

 
#166

東京都美術館「新印象派展」
〜スーラ・シニャックが生んだ点描画 美しさの秘密〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新印象派の挑戦の歴史と魅力に迫る!

今回は、東京都美術館で開催中の「新印象派展」をぶらぶら。
モネやルノワールが始めた筆触分割を科学的理論にもとづいて一歩前進させた点描画。それを生んだのが、スーラやシニャックたちの「新印象派」なのです。「光」を、見た印象で表現した「印象派」が注目を浴びていた時代に、創始者のひとりであるジョルジョ・スーラは、点々で絵を描くと、より緻密で明るく美しい色彩が生まれることを発見。実は、その裏には、人間が色彩をどうとらえるかという科学理論の研究がありました。色は、まわりの色によって、その色自体の見え方が変わる。補色を隣り合わせると、より色が引き立つ…。そんな色彩研究の末、絵画に変革を起こしたスーラ。その行き着いた先は、なんとマティスのフォーヴィスムでした。
今回の展覧会では、きっかけとなった印象派のモネらの名作から、シニャックやピサロなど新印象派のメンバーの名作、そして、あまり知られていないベルギーの新印象派作品からマティスまで、12か国から約100点の作品が集結!新印象派の挑戦の歴史と魅力に迫ります。

今回のPick up!東京都美術館 新印象派展〜スーラ・シニャックが生んだ点描画 美しさの秘密〜

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

カラー写真を拡大アップにした時のような点描画は、規則性がかなりしっかりして、もしかしたら新印象派の画家たちは機械のような、色を見分ける正確な目を持っていたのではないかと思わせます。また、この時の色の研究がマティスのフォービスムに繋がったと知り、あらゆるプロセスは必須なのだと感じました。

今回のおすすめミュージアムグッズ

レンチキュラーポストカード

向きを変えると作品の中が動いて見えるハガキ。「レンチキュラーレンズ」を利用した特殊加工で、平面の印刷物を立体的で動きのある表現に仕立ててくれるスグレモノです。ハガキとして送ることはもちろん、フォトスタンドに飾れば素敵ななオブジェにも。

 

Information

東京都美術館 企画棟 企画展示室
新印象派
―光と色のドラマ Neo-Impressionism, from Light to Color

2015年3月29日(日)まで

開館時間 9:30〜17:30
夜間開室: 毎週金曜日は9:30〜20:00
※入室は閉室の30分前まで
休室日 月曜日
観覧料 一般: 1,600円 (1,300円)
学生: 1,300円 (1,100円)
高校生: 800円 (700円)
65歳以上: 1,000円 (900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)無料
※※いずれも証明できるものを持参
場所 東京都台東区上野公園8-36
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)

グランドレストラン IVORY

営業時間 11:00〜17:30
※特別展開催中は金曜のみ20:00まで営業
※7月26日(金)〜9月27日(金)の金曜日は21:00まで営業
場所 東京都台東区上野公園8-36 東京都美術館交流棟1階
 

▲ページトップへ戻る