2014年10月17日放送
#153 | 宇都宮美術館「佐伯祐三展」 |





30年の短く熱い、試行錯誤の画業
今回は、栃木県宇都宮市をぶらぶら。まずは、天然の洞窟の中にすっぽりと包まれた大谷寺へ。ここで弘法大師が洞窟に刻んだという謂れの残る、日本最古の石仏を拝見。
そして、宇都宮美術館で開催中の「佐伯祐三展」へ。佐伯祐三は、大正から昭和初期に活躍し、結核と神経衰弱のため30歳の若さで亡くなった夭逝の画家。パリの街角や石造りの建物、街にあふれるポスターや広告などを荒々しいタッチで描いた作品で知られています。今回は、初期の作品から亡くなる直前に描いた最晩年の作品まで、大阪新美術館建設準備室が収蔵する58点が公開されています。
代表作「郵便配達夫」はもちろん、あまり見たことのない佐伯作品も紹介。30年という短い生涯を駆け抜けた天才の画業に迫ります。

※クリックすると、大きな画像が開きます。

重厚感のあるパリの風景と、走り書きが印象的な店先に浮かぶ文字の表現。しかし、唐突な表現の変化が観てとれる作品も多々あり、絶え間ない模索が感じられました。一度しか佐伯家を訪れなかったという「郵便配達員」の逸話は不思議なお話しですね。
ラバーストラップ
ゴム素材でできたユーモラスな携帯ストラップは、佐伯祐三の代表作「郵便配達夫」をモチーフにした展覧会のオリジナル。50代〜60代の男性の方に人気で、バッグやファスナー部分にワンポイントとして付ける方もいらっしゃるのだとか。

Information
宇都宮美術館
佐伯祐三とパリ
ポスターのある街角-大阪新美術館コレクション
3月3日(月・祝)まで
開館時間 | 9:30〜17:00 ※入館は16:30まで |
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休館日 | 毎週月曜日 |
観覧料 | 一般: 900円(720円) 大学生・高校生: 700円(560円) 中学生・小学生: 500円(400円) ※( )内は20名以上の団体料金 ※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)無料 ※宇都宮市在学または在住の高校生以下無料 ※毎月第3日曜日「家庭の日」は、高校生以下を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料 |
場所 | 栃木県宇都宮市長岡町1077 |
電話 | 028-643-0100 |



大谷寺
拝観時間 | 10月〜3月 9:00〜16:00(閉門16:30) 4月〜9月 8:30〜16:30(閉門17:00) |
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休み | 1〜3月: 第2・4木曜 12月19〜31日 |
拝観料 | 大人: 300円 中学生: 100円 小学生: 70円 |
場所 | 栃木県宇都宮市大谷町1198 |
電話 | 028-652-0128 |

