放送内容

2014年7月18日放送

 
#144

出光美術館「鉄斎 TESSAI」展〜仙人に憧れた男・富岡鉄斎 心に響く山水の世界〜

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鉄斎の傑作で「文人画」入門!

今回は、番組では初訪問となる出光美術館へ。現在開催中の「鉄斎」展は、幕末から大正期に活躍し、現在では海外からも高い評価を受ける文人画家・富岡鉄斎の特別展です。若い頃から中国の神仙思想や、老子、荘子などに親しみ、文人の理想とする世界を求めた鉄斎。
「わしは、儒者であって画師ではない」と言い、儒学者として大成し、書画は「たしなみ」だとしたといいます。中国に憧れ、万巻の書を読破、様々な学問を研究し、日本全国を旅する生活を送りながら、生み出されたその文人画はなんと1万点以上に及びます。
85歳を超えた最晩年、鉄斎は水墨画に色彩を混ぜた独自の画法に行き着きます。見たことも無い山水図。力強く自由な筆致で描かれたまるで抽象画のような世界…。
番組では、「書」と「画」が一緒になった、一見難しそうな文人画をわかりやすく解説!孤高の天才が歩んだ89年の足跡を、インパクトある傑作で辿ります。

今回のPIck up!富岡鉄斎「蓬莱仙境図」

※クリックすると、大きな画像が開きます。

 
高橋マリ子のラブ♥ラブ♥美術・博物館

儒教を学ぶ文人画家だった鉄斎の作品は中国由来のものが多く、蓬莱山など、あこがれや理想郷などの作品が目立ちました。山水画の中でも、色味が濃いことが鉄斎の特色だそうですが、墨など道具へのこだわりには驚かされました。

今回のおすすめミュージアムグッズ

鉄斎扇子

今回の鉄斎展にあわせて、鉄斎も懇意にしていたという京都の老舗・宮脇賣扇庵で制作された出光美術館オリジナルの扇子。
柄は「田家清味図」と「墨竹図」の2種類。いずれも今回展示されている作品がもとになっています。暑ーいこの夏にこんな知的でアートな扇子はいかが?

 

Information

出光美術館
没後90年 鉄斎 TESSAI

2014年8月3日(日)まで

開館時間 10:00〜17:00
※金曜は19:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日
※ただし月曜日が祝日および振替休日の場合は開館
観覧料 一般: 1,000円 (800円)
高・大生: 700円 (500円)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴必要)
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名無料
場所 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階
電話 03-5777-8600(展覧会案内)

帝国劇場

場所 東京都千代田区丸の内3-1-1
電話 03-3213-7221
 

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