2010年8月24日、9月7日放送
#9 | アントワープ王立美術館 |


今回の舞台は、東京・初台。東京オペラシティアートギャラリーで開かれている「アントワープ王立美術館コレクション展」をぶらぶらします。番組初登場となる、19世紀末から20世紀中頃までのベルギー近代絵画をたっぷりご紹介します。
アントワープってどんなとこ? |

ベルギーのアントワープと言えば、名作「フランダースの犬」で主人公・ネロ少年が愛犬パトラッシュと共に牛乳を運んでいた街、そして巨匠ルーベンスの絵の下で死んでしまった聖母大聖堂のある街として日本人にもなじみ深い場所です。
古くから世界有数の貿易港として栄えた街で、品物だけではなく、世界中から文化・芸術の集まる街だったのです。現在ではファッションの中心地のひとつとしても知られています。
ベルギーの絵画とは |
今回の展覧会の作品を見たら「今までこの番組で何度も見た印象派っぽい作品がいっぱいあるなー」と感じるのではないでしょうか。
19世紀、ベルギーの画家たちは、フランスの芸術運動の動きを積極的に取り入れました。
その頃のフランスといえば、写実主義、バルビゾン派、印象派の登場など、古典的な西洋絵画から次々に新しいものが生み出されていった激動の時代。
ベルギー新進気鋭の画家たちによって結成された「20人会」は、外国人作家を紹介したり、フランスから印象派の画家を展覧会に招くなどして、新しいものを積極的に学ぼうとしました。フランスの芸術運動から大いに影響を受けたベルギー近代絵画は、そこから独自の発展を遂げていったのです。
メルヘンの国・ベルギーの幻想絵画 |
山田五郎さんが「ヨーロッパで最もメルヘンチックな街並みの国・ベルギー」とおっしゃっていましたが、20世紀に入ってからのベルギー絵画には、幻想的な作品がいっぱいです。
特に、小木さんもお気に入りのシュルレアリスムの画家・マグリットの作品などは、かなりメルヘンチック。なんでも奥様と最初のデートでマグリットの話で盛り上がったのが結婚のきっかけなんだとか!(ホントかなー?)
そのマグリットの絵の魅力、いちど展覧会で確かめて見てくださいね。

「よくわからない」「非常識」という意味で使っていた「シュールだねー」という言葉って、芸術運動の「シュルレアリスム(超現実主義)」から来てたんですね!作品は「現実を超えた夢の世界」って感じで、結構好きです。
「週刊 世界の美術館」とソフトマグネット
こちら、実は山田五郎さんがかつて編集に携わっていた本なんですって!他にも、このミュージアムショップには芸術関連の本がいっぱいです。
もうひとつは、マグリットの作品をイメージした「マグリットのマグネット」・・・ダジャレ?
でも、遊び心のあるグッズって、楽しいですね。

Information
東京オペラシティアートギャラリー(3F ギャラリー1・2)
アントワープ王立美術館コレクション展
アンソールからマグリットへ
ベルギー近代美術の殿堂
2010年10月3日(日)まで開催中
開館時間 | 11:00 - 19:00 (金・土は20:00まで/入館は閉館30分前まで) |
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休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
入館料 | 一般1,000円(800円) 大学・高校生 800円(600円) 中学・小学生 600円(400円)【8月31日まで中学生・小学生 入場無料】 ※( )内は15名以上の団体料金 ※その他割引(半額):閉館1時間前以降の入場、65歳以上 ※土・日および祝日は中学・小学生無料。 ※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。 ※同時開催「収蔵品展034 幻想の回廊」(4F ギャラリー3・4)、 「project N42 川見俊」展(4Fコリドール)の入場料を含みます。 |
場所 | 東京都新宿区西新宿 3-20-2(3F) 京王新線 初台駅東口より直結 |
電話 | 03-5353-0756(東京オペラシティ アートギャラリー) |

