放送内容

2010年5月25日、6月1日放送

 
#4

上野公園で博物館めぐり〜戦国大名の至宝と大哺乳類展〜

今回は美術館・博物館の宝庫、上野公園をぶらぶら。「おいしいトコ取り」の博物館めぐりです。

まずは日本最古の博物館「東京国立博物館」の「細川家の至宝−珠玉の永青文庫コレクション−」(〜2010年6月6日まで)へ。戦国時代から現在まで続く細川家が700年にわたって蒐集したお宝の数々が展示される展覧会です。武具・茶道具・絵画などなど、超一級の美術品が勢ぞろい。
さらに、おとなりの「黒田記念館」に足を伸ばし、日本に西洋絵画の手法を広めた黒田清輝の名画を眺めます。
そして最後は、国立科学博物館。家族で楽しめる「大哺乳類展」です。博物館秘蔵のはく製コレクションの迫力を堪能します。

毎日でも飽きない上野公園

上野公園には2つの博物館と3つの美術館、そして動物園があります。
さらに、上野公園の周辺はもともと宮内省の管轄だったので、歴史ある名建築が散見されます。上野公園は見どころ満載、じっくり見て回るには1日ではとても足りません!

細川家700年のお宝

細川家の初代・藤孝(幽斎)、二代・忠興(三斎)と言えば、戦国時代ファンの間では超有名人。知略にたけた勇猛な戦国武将として知られています。
今回の「細川家の至宝」展でも甲冑や武器などが大きな目玉となっていますが、文化芸能に通じていた彼らは見事な西洋・東洋絵画や茶道具なども蒐集しており、その慧眼には驚かされます。
ちなみに、今回の音声ガイドを担当している細川護熙元首相は十八代目当主。現在は陶芸や絵画を嗜んでいらっしゃるそうですから、細川家の伝統をしっかり受け継いでいるんですね。

「日本の夏」を作った黒田清輝

国立博物館の「黒田記念館」(場所は博物館の敷地内。お隣にあります。)は、昭和3年に建てられました。この建物は、前回ご紹介した「明治生命館」の設計者・岡田信一郎の作品です。中世ヨーロッパ貴族の館を参考にしたというだけあって、建物自体も重厚で見ごたえがあります。
ここに展示されているのは「日本洋画の父」と言われる黒田清輝の作品です。
うちわを持った浴衣美女が水辺で涼んでいる、黒田清輝の代表作「湖畔」。こちらは昭和42年(1967)には切手にもなっており、「日本の夏」をイメージづけた傑作なのです。
これを見たら、ある年代以上の方は「日本の夏!」と、昔のテレビCMを連想するのではないでしょうか?

貴重なはく製コレクションが満載!

国立科学博物館の「大哺乳類展〜陸のなかまたち」(〜2010年6月13日まで)の目玉は、膨大なはく製コレクション。「動物園が近くにあるのに、何もはく製なんて見なくても・・・」と思ったら大間違いですよ!
狩猟家でもあったハワイ出身の実業家、W.T.ヨシモトさんが集め、のちに博物館に寄贈したはく製のコレクションは、アフリカなど調査が困難な地域の貴重な標本も多く含まれていて、動物園では見られない、とっても珍しい動物がいっぱい!
写真撮影できるエリアもあるので、自分なりの「動物写真集」が簡単に作れるのも魅力です。お子さまでも簡単に撮れます。だって、動きませんからね。

※2010年7月10日からは「大哺乳類展」の展示内容は「海のなかまたち」(〜2010年9月26日)になります
化石、はく製、骨格など約100点もの標本を通して、海棲哺乳類の進化と生態の謎に迫ります。

 
相沢紗世のラブ♥ラブ♥美術・博物館

「大哺乳類展」では子どもも大人も夢中になってはく製の写真を撮ってました。家族で行ったら楽しそう 
私は、象の鼻の中には骨がなくて、穴が二つ(しかも小さい!)通っている事にびっくりしました。よく考えると当たり前なんですけど、妙に感動してしまいました。

今回のおすすめミュージアムグッズ

矢作さんが買ってくれた「世界の動物立体パズル」
by 相沢紗世

ライオン、ゾウ、サイ、パンダ、コアラ、トラ、ブラウンベア、カンガルー、全部で8種類の立体パズル。
何が入っているかはお楽しみ 
私がいただいたのはコアラです。でもほんとはパンダが欲しかったのに・・・

 

Information

東京国立博物館 平成館
特別展「細川家の至宝−珠玉の永青文庫コレクション−」

2010年4月20日(火)〜6月6日(日)

観覧料金 一般1500円、大学生1200円、高校生900円
中学生以下無料
開館時間 9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、
土・日・祝日は18:00まで開館)
休館日 月曜日
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

黒田記念館

公開日 木・土曜日 13:00〜16:00
休館日 夏季休館 2010年7月15日(木)〜9月2日(木)
※冬季休館もあり
お問い合わせ 03-3823-4829 (東京文化財研究所)

国立科学博物館
特別展「大哺乳類展−陸のなかまたち」

開催期間 平成22年3月13日(土)〜6月13日(日)
休館日 毎週月曜日
開館時間 午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は各閉館時間の30分前まで
入場料 一般・大学生 1,400円 小・中・高校生 500円
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

特別展「大哺乳類展−海のなかまたち」

開催期間 平成22年7月10日(土)〜9月26日(日)
休館日 7月12日(月)、9月6日(月)、13日(月)
開館時間 午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は各閉館時間の30分前まで
特別開館 8/7(土)〜8/15(日)は午後6時まで延長開館
(ただし、8/13(金)は午後8時まで)
※入館は各閉館時間の30分前まで
入場料 一般・大学生 1,400円 小・中・高校生 500円
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
 

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