2010年4月6日、13日放送
#1 | 「古代ローマの世界遺産 |
イタリア南部・ナポリ湾沿岸の都市ポンペイとその周辺地域は、今から1900年以上前(西暦79年)に、ヴェスヴィオ山の大噴火によって一昼夜にして火山灰に埋もれてしまいました。その後、忘れ去られ、復興する事はありませんでしたが、18世紀のある日、ポンペイの隣町で古代の建造物の一部が発見されたことをきっかけに発掘調査がはじまり、古代ローマ帝国最盛期の生活や文化が明らかになってきたのです。
今回の「ポンペイ展」は、絵画・彫刻・工芸品・日用品など約250点が出品され、古代ローマ人の優雅で快適な暮らしぶりと、美を追求し、生きることを楽しんだ姿を私たちに想像させてくれます。
ポンペイ展の“ぶらぶら”的 |
知らなかった大理石の彫刻の真実!
大理石の彫刻と言えば「真っ白」というのが常識じゃないですか?しかし、本当は違ったのです!
こちらの女性の彫刻(ウェヌス像)、髪の毛や腰に巻かれた服に彩色された痕跡があるのです。
私たちが良く知っている「真っ白」な大理石の彫刻も、元は彩色されていたのですが、長い間雨風にさらされて色が落ちてしまい、真っ白になってしまったのです。
今でも通用するおしゃれグッズ
古代ローマ女性たちが身に着けていたアクセサリーは今でも使えるくらいオシャレなデザインです。
そして、オシャレにこだわっていたのは女性だけではありません!
こちらの大きなカギ束のようなもの・・・実はこれ、「男性用ボディーケアグッズ」なんです。
「剣闘士(グラディエーター)」などが人々のヒーローだった時代。自分の肉体美をアピールするために体磨きに余念がなかったなんて、まるで今どきの男子とそっくりですね。
古代ローマにも「オタク」がいた?
部屋の飾りとして使われていたというギリシャ神話の神々の小像。
今で言うところの「フィギュア集め」が流行っていたのかも?「オリンポス十二神」と言うぐらいですから、ポンペイの人々は、十二体全部集めて「コンプリート!!」なんて喜んでいたのかもしれませんね。
1900年前のお風呂は追い炊き機能付き!?
ポンペイが栄えた西暦79年頃、日本では弥生時代。人々は竪穴式住居に住んでいました。一方、ポンペイの人たちは・・・なんと、大理石のお風呂を楽しんでいたのです!!しかも、このお風呂はボイラー付き。ぬるくなったら追い炊きまで出来ちゃうすぐれものだったのです。
現代の日本だって、追い炊き機能付きお風呂ではないお宅もあるというのに、古代ローマ人はなんて優雅で快適な暮らしをしていたんでしょう!

楽しかったです。
2000年前の生活が今と変わらないなんてビックリですね!
おフロもあって
Information
横浜美術館「ポンペイ展」6月13日(土)まで開催中
アクセス | みらとみらい線/みなとみらい駅下車 美術館口を出て徒歩3分 JR・横浜市営地下鉄/桜木町駅下車 「動く歩道」利用で徒歩10分 |
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観覧料 | 当日 | 大人1,400円 大学・高校生1,100円 中学生800円 |
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前売/団体 | 大人1,200円 大学・高校生900円 |
※「ポンペイ展」は、横浜美術館での開催後、名古屋・ 新潟・仙台を巡回します。

