女子サッカー宮間あや

先月開幕したなでしこリーグの2013シーズン。
岡山県美作市をホームタウンとする岡山湯郷ベルの開幕戦には、
およそ3000人のサポーターが駆けつけました。

チームの中で一際輝きを放っていたのは、宮間あや選手。

16歳で故郷千葉を離れ岡山へ。
今でこそサッカーが盛んな美作市ですが、岡山湯郷ベルが誕生し、
宮間選手が入団した当時は「サッカー不毛の地」でした。
高齢化と過疎化が進む町に活気を…、湯郷ベルは町おこしのために作られたのです。
第1期生として入団した宮間選手。当時、選手はわずか16名。
しかも行政が母体の市民クラブのため予算は限られ、全員がアマチュア契約。
温泉旅館でアルバイトをしながらサッカーと向かい合いました。

2011年のワールドカップ。
宮間選手は2ゴール4アシストの大活躍。なでしこジャパンの世界一に大きく貢献。
多くのメディアで湯郷温泉が取り上げられ、街の人々にもサッカーが浸透。
ロンドン五輪直前の試合では、湯郷ベルのスタジアムは地元の人々で埋め尽くされました。
かつてサッカー不毛の地であった町は、宮間選手の活躍とともに
サッカーの町へと変わっていました。