レーシングドライバー中嶋一貴

親子二代に渡ってF1ドライバーを務めた世界的なレーシングドライバー、中嶋一貴選手。
今年、世界三大レースのひとつル・マン24時間耐久に出場したトヨタレーシング、
唯一の日本人ドライバーです。

車やバイクなど、ハード面での進化が取り上げられるモータースポーツですが、
実際にはそれらを扱う人間の強靭な肉体がなければ、
レースディスタンスを走りきることは出来ません。
中嶋選手の体脂肪率はマラソンランナーとほぼ同じ。
レース中は心拍数が180前後に上昇するのだとか。私たちが全力疾走したときと同じ状態で、
Gと呼ばれる重力を全身に受けながら、時速300キロ超の極限状態のなか
「集中力」と「冷静な判断力」が求められます。
言ってみれば、戦闘機のパイロットや宇宙飛行士に近い世界なのかもしれません。

先月、富士スピードウェイで開催されたFIA世界耐久選手権に参戦した中嶋選手。
6時間中、ゴールまで約3時間のドライブを一人で担当し、見事トヨタレーシングを
地元日本での優勝に導きました。