女子レスリング吉田沙保里

ロンドンで日本女子選手初となるオリンピック3連覇に挑む吉田沙保里選手。
公式戦119連勝。世界選手権9連覇。レスリング界、最強の女王です。

吉田選手の故郷は三重県津市。
実家はレスリング道場。2人の兄と一緒に3歳からレスリングを始めました。
指導したのは元全日本チャンピオンの父・栄勝さん。
友達と遊びたい気持ちをおさえ、夕方5時が門限、
食事と宿題を済ませて夜7時から練習という毎日を送っていました。
8歳のときには男の子たちに混ざり全国大会に出場、優勝するまでに成長。
当時女子レスリングはオリンピック種目ではありませんでしたが、
父・栄勝さんは「必ず女子レスリングは正式種目になる。そうなれば世界を知るいい機会。
外国人選手と戦うことで沙保里はもっと成長する。」といい続けていたといいます。

中学時代、国際大会出場がかかった試合の直前に左腕を骨折してしまった吉田選手。
母・幸代さんは出場に反対しましたが、父・栄勝さんが強行出場を決定。
結果、吉田選手は見事片手で優勝。国際大会出場を決めました。
娘が海外に出るチャンスを見過ごせなかった父。「あいつは片手でもきっと優勝する」
と信じて疑いませんでした。

オリンピック3連覇に挑む吉田選手。
今回は日本代表のコーチとなった父・栄勝さんが始めてセコンドに付くことに。
親子で挑む夢の舞台。
吉田選手はレスリングを教えてくれた父とともに金メダルを目指します。